業界内外を騒がしている異色のコラボ増刊「ビームス×週刊文春」。そのなかから、海外渡航歴350回超の山下マヌーさんのオーストラリア・パース旅をご紹介します。

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達人マヌー・プロデュース、毎年完売のマヌー旅シャツ。氏曰く「旅の荷物は少なく。服は着回しの効くものを」。機内で羽織ったり、アウトドアライクに着用できる厚手のシャツは大活躍。シャツ¥14,800/ハリートイト×ビームス ライツ、靴¥22,000/パトリック(ビームス ライツ 渋谷)その他 私物

 人は旅をする。人生にスパイスをふるために。

 元祖トラベル・ジャーナリストとして、実に60冊余りの著書を世に送り出してきた旅の達人山下マヌーが、ビームス ライツの旅ウェアで西オーストラリアの美都、ANA直行便就航のパースに旅をした!

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 オーストラリア先住民族の男性達に伝わってきた通過儀礼の一つに、“Walkabout”という慣習があります。学んだことや身につけた知識を試すため、長い旅へと出る。これって、本来のあるべき“旅スタイル”なような気がします。日常との気分を変えてくれる“旅仕様服”に着替え、見知らぬ土地で世界との距離を感じたり、見たことのない景色に感動させられたり、ちょっとした困難が訪れたときの緊張感とワクワク感、それらをクリアした時に得られる興奮と達成感に、アドレナリンの分泌……。さらに旅先で出会う(もしくは一緒に行く)人とのついつい大胆になってしまいがちな、恥ずかしくも嬉しい=スキャンダラスな行動。そんな日常の中では得ることのなくなったスリルと冒険感を与えてくれる旅は、魅力的でないはずがありません。ところが今、自分も含めてそのような旅をすることが少なくなったような気がします。旅の回数を重ねていくうち「このくらいでいいか」と、行く場所やすることが同じになりがちな、無難な旅の選択。安くないお金と休みを使ってわざわざ出かけていくというのに、実にもったいないではありませんか。

軽い着心地のジャケットは、カジュアルな場面でもドレスコードありのレストランでも着られる、これもまた着回し効果大の一着。ジャケット¥25,800/ハリートイト×ビームス ライツ、靴¥19,800/リプロダクションオブファウンド×ビームス ライツ(ビームス ライツ 渋谷)その他 私物