10月29日の発売とともに、業界内外を騒がしている異色のコラボ増刊「ビームス×週刊文春」。ビームスと各界著名人の秘話を追った特集「大型ワイド ビームス人秘録」から加計学園のエピソードをご紹介!

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 制服。毎日着なければならないものだからこそ、お洒落でありたい。多感な若者が着る学生服はなおさら。彼らの琴線に触れるものを用意することは、今や学校経営に欠くことのできない視点ですらある。それはもちろんあの学園も――。

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 7年前よりスタートした「ビームス スクール」は、学生服の最大手、菅公学生服との協業によるブランドである。企画やデザイン監修をビームスの専属スタッフが行い、菅公学生服が営業や生産を担う。その制服を採用しているのは、すでに全国で19校も(系列校、体操着のみも含む)。ビームスの担当者のひとり、水野ひとみ氏は語る。

「菅公学生服さんを通して、お問い合わせをいただいたら、企画からガッツリ入って形にしていきます。こだわりはいろいろありますが、スッキリとしたシルエットやクリーンさに、ビームスらしさを感じていただけるはずです。あとはパイピングや柄のピッチなど、ちょっとしたデザインも好評をいただいているようです」

英数学館高校のお洒落な制服

 詰襟の学ランとセーラー服で十分、なんていうのは昔の話。今ではブレザーにタイドアップというスタイルが主流で、ベストも付いた三つ揃いだってある。ようするに、ずいぶんとお洒落。素材もつねに進化しているし、着心地もかなりいい。さらに教育にも一役を。

「昔は制服を着崩すのがカッコイイ、という風潮もありましたけどね。今はちゃんと着ることも教育の一環、という考え方が広がっています。食育ならぬ、服育。だから私たちが提案させていただく制服も、デザイン性よりクラシックで正統なものをまずは検討します。ネクタイはフックのタイプではなく、自分で結ぶのを基本にしているのもそのためです」(同前)