雅子さまは重度の馬アレルギー
両陛下は、22日は伊勢神宮の外宮(げくう)、23日は内宮にそれぞれ参拝された。両日とも、陛下は「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」と呼ばれる束帯姿、雅子さまは十二単姿で臨まれたのだが、重度の馬アレルギーがあるため、陛下と同じ馬車ではなく、「祝賀御列の儀」で使用されたオープンカーで移動されることが事前に宮内庁から発表されていた。
「宮内庁によりますと、皇后さまは、結婚前から乗馬をされた際に呼吸が苦しくなるなど、馬に対して相当程度の重いアレルギー症状があるということです。以前から馬が好きで乗馬を楽しむこともありましたが、その際にはマスクを二重にするなどの防護措置を取られてきたということです」(NHKニュース、2019年10月2日)
馬と一定の距離を保たれる雅子さま
「雅子さまと馬」と聞くと、思い起こすエピソードは意外に多い。御料牧場で、1994年の中東ご訪問でオマーン国王から贈られたアラブ馬「アハージージュ」や子馬をご覧になったり、愛子さまが学習院初等科に通われていた頃に、ご一家で那須どうぶつ王国へお出ましの際には、馬に人参をやる体験コーナーで、雅子さまは馬と一定の距離を保たれ、母親らしい所作で愛子さまに自然と場所を譲られていたようだった。雅子さまが長期療養に入られた頃は、治療の一環として乗馬が取り入れられていた。
十二単とおすべらかしの髪型でセンチュリーロイヤルに
22日はあいにくの雨模様で、とても寒い日だった。参拝へ向かう参道に、陛下は幌付きの馬車で、雅子さまはオープンカーではなく、センチュリーロイヤルで移動された。雅子さまは首を傾けるようにされていて、十二単とおすべらかしの髪型のためにやや窮屈そうなご様子だった。翌23日は晴天で、陛下の馬車は幌が外され、雅子さまはオープンカーに一人で乗車された。内宮での参拝を終えられた雅子さまは、十二単姿で「雨儀廊(うぎろう)」と呼ばれる仮設の廊下を緊張の表情を浮かべられながら、ゆっくりと歩かれていた。