2018年9月15日に世を去ってから1年3カ月。故・樹木希林さん(享年75)のユーモアと洞察に満ちた名言を集めた『一切なりゆき』(文春新書)が、トーハン、日販の年間ベストセラーランキングで1位となったことが11月29日に発表された。

『一切なりゆき』(文春新書)

 樹木さん死去から約半年後の2019年3月17日には、夫の内田裕也さん(享年79)も後を追うように亡くなったが、型破りな夫婦関係は、いまも日本中の注目を集め続けている。

 一人娘の内田也哉子さんは、この間、両親の遺品の整理、さまざまな死後の手続きをしながら、母・樹木希林さんが守ろうとした「内田家」について考えてきた。両親の死後、殺到する講演依頼を辞退してきたが、来年1月14日にはじめて一般の読者を前に、内田家について語ることを決めた。

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内田也哉子さん

 連載する『週刊文春WOMAN』 の創刊1周年イベント「《週刊文春WOMAN meets 樹木希林展》内田也哉子×中野信子トークイベントWhat is a family!?」(1月14日18:30開演 於:新都市ホール〈そごう横浜店9階〉 料金:1500円〈税別〉 協賛:サントリー食品インターナショナル)で、脳科学者の中野信子さんを相手に、ときに内田家を脳科学的に分析しながら、家族のかたちについて考える予定だという。

 家族団らんを知ることなく育った也哉子さんだったが、自身は19歳で本木雅弘さんとの結婚に踏み切り、3人の子の母となった。

「私がしっかり土台をつくっておきさえすれば、この家族の絆はなくならない」

『一切なりゆき』に掲載されているこの言葉は、也哉子さんと共演した2007年の映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の公開にあわせたインタビューで希林さんが語ったものだ。

中野信子さん

 希林さんは岸田森さんとの離婚を経て、30歳で裕也さんと結婚。38歳のとき、裕也さんが無断で離婚届を提出したが、離婚無効の訴訟を起こし勝訴、その後37年間添い遂げた。也哉子さんが結婚するときには、本木さんに婿入りを頼み、内田家を残そうとしたのは有名な話だ。そんな希林さんを、也哉子さんはどう見ていたのか? 

「ひとつとして同じ形はないのが家族というもの。その多様さを、“誰かの家族”である皆さまと面白がれる夕べとなれば幸いです。」

 と也哉子さんは語る。

 イベントチケットは以下で、12月7日から販売を開始する。

チケットぴあ
0570(02)9999/Pコード644‐558

イープラス

ローソンチケット
0570(000)407/Lコード34824