辻家のパパさんと十くんの何気ない二人のやり取り……
でもなんて温かくて、優しくて、愛溢れる会話なんだろうって、何度も心が揺さぶられました。
2人の“小さな社会”で2人の役割はその時々で変わり、支え合って、強固になってきている。
生きていくということはたやすいことではなく、ましてや異国の地では思いがけない困難にぶつかって、よろけてしまうことなんてしょっちゅう。
よろけて倒れて、このまま起き上がりたくないなあと思うときだって数えきれないほどある。でも起き上がって、前進をしなければ何も変わらない。
辻家のパパさんの言葉はまっすぐで、分かりやすくて、そして私自身、これまで感じていたのに上手く表現できないでいたことを素敵に綴ってくれている。
パパさん!!私も宿題、何が何だか分からなくて見てあげられません。計算方法とか日本と違うのですよね。
発音、しょっちゅう直されます。テロ以降、様々な感情を持ちながらも朝を迎えられたこと、1日が無事に終わったことに感謝をして、自分が出来ることを精いっぱいやっています。
忙しい中でも子供と向き合い、丁寧に会話をすること。
パパさんと十くんの生活は何だか、私の子供の頃の生活を思い出します。
同じ時期にパリに住み始め、我が家の長女は十くんと同い年です。
小さい時は小さい悩み、大きくなったら大きな悩み……
親も一緒に大きな悩みに向かっていかなければならず、育児だけでなく子供たちによって育親されています。パパさん上手いこと言うなあと思いました。
素敵な言葉が溢れていて……我が家の子供たちに聞かせてあげたい。
私がフランス語で訳すほうがいいのか?
子供たちが日本語で理解できるようにしたほうがいいのか?
さて……一体どちらが早いかしら?