「なかなかに優れた人材」と評価するのは?
「本人も『次』に意欲を示していますが、選挙も強いし、池田勇人さんが創設した宏池会の領袖らしく、思想信条もチャラチャラしていない。少し激しいと言われた安倍さんの後は、穏やかな岸田さんが総理をやって、その後にもう少し若い別の人が出てくる――そういう展開は大いに考えられると思いますね」
竹下派の加藤勝信厚労相についても「なかなかに優れた人材」と高く評価した。
「選挙に強いし、社会保障など重要案件を抱える厚労大臣は今回、2度目の登板。旧大蔵省出身で政策通です。外交なんかの経験が足りませんが、もう5年、6年もすれば総理候補として育ってくるのではないでしょうかね」
麻生派の“本命”河野太郎防衛相への期待
麻生派からは、知名度の高い河野太郎防衛相。河野氏本人も「文藝春秋」11月号のインタビューで「チャンスがあれば総裁選に出る」と語っている。
「2019年9月まで1年間、外務大臣を務め、発信力も十分。あとは財務や厚労などの分野に幅を広げて欲しい。そして様々なしがらみの中で揉まれ、もう少し一般常識的なものを身につけてくれれば、立派な総理候補と言えるでしょう」
党内第2派閥(55人)を率いる麻生氏の動向は、総裁選の行方を大きく左右することになりそうだ。
「安倍総理よ、改憲へ4選の覚悟を」と題した麻生氏へのロングインタビューは、「文藝春秋」1月号および「文藝春秋digital」に掲載。
麻生太郎副総理激白 「安倍総理よ、改憲へ4選の覚悟を」