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腕時計型の血圧計「HeartGuide」 使ってわかった「高価でも価値がある」4つのポイント

腕時計型の血圧計「HeartGuide」 使ってわかった「高価でも価値がある」4つのポイント

発売後、間もなく品切れ状態の大人気商品?!

2019/12/13
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気になるポイント3:測定はホントに簡単?

 本製品は手首に巻いてボタンを押すだけという簡単測定で、電源アダプタをつなぐ必要もないことから、その手軽さは圧倒的です。これまで決まった時間にしか測らなかった血圧を毎日あらゆるシーンでチェックして、いつ血圧が高く(低く)なるのかを知ることができますし、寒くなるこれからの時期、袖をめくらずに血圧を測れるのも、大きなメリットです。

 一方、上腕部型の血圧計などと比べると、装着方法や姿勢のずれによるエラーが起こりやすく、測定のコツをつかむまではやや手こずります。ただしこれについても、本体の画面にメッセージが表示されることに加え、データの転送先であるスマホアプリ上でも、測定時に何らかの異常があったことをアイコンで表示してくれますので、正常に測定できた値と混じってしまう心配はありません。

血圧の測定記録を見ると、右端に赤いマークがついた記録がいくつかあります(画像左)。これらは測定時に姿勢がおかしかったり、体が動いたなどの理由により、正常に測定が行えていないことを表しています(画像中央、右)。正確な測定を終えたあと削除しておくとよいでしょう

気になるポイント4:ほかの血圧計にない制限があるのでは?

 本製品は、手首に巻くだけの簡単さが大きなメリットですが、制限もいくつかあります。代表的なのは手首の太さの制限で、手首周が「16~19cm」の範囲内でないと、カフをきちんと巻くことができず、正確な計測が行なえません。

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 この範囲は、従来の手首型の血圧計よりもかなり狭めということもあり(だいたい13~21cmくらいが多いようです)、女性や子供など腕が細い人、もしくは手首周りが太い人は、あらかじめ確認しておいたほうがよいでしょう。同社のホームページ上は、手首周測定専用メジャー(PDF)もダウンロードできますので、まずはそちらでチェックすることをおすすめします。

腕時計型の本製品はサイズが1種類で、バンドも交換できないため、利用可能な手首周には制限があります

 また本製品は、測定データをBluetooth経由でスマホに転送して管理できるのが大きなメリットですが、逆にスマホがないと、セットアップそのものが行えません。既存のBluetooth血圧計は、スマホと連携できるというだけで、なくても使える製品がほとんどですが、本製品はスマホが必須であることは、知っておくべきでしょう。

セットアップにはスマホおよびアプリが必須です。対応スマホは同社ホームページでチェックできます(今回はiPhone 11 Pro Maxを使用)