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田家秀樹が選びぬいた大人のための「J-POPの名曲」

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 4月なら「桜ソングと春の歌/花の歌」、5月は「母の歌/東京ソング」と、Jポップを月ごとのテーマで選んだアルバム『大人のJ-POPカレンダー』が話題を呼んでいる。監修と選曲をしたのは音楽評論家の田家(たけ)秀樹さんだ。

「レコード会社5社の協力で制作しましたが、これほど注目されるコンピレーションアルバムはないそうです。TOKYO FMでリスナーと戦後70年間のJポップ700曲を選んだ番組の反響が大きく、この企画に繋がりました」

 CD2枚で1ヶ月分。12ヶ月で366曲。どれも人生の一場面を歌った名曲だ。

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「例えば桜ソングでも、八神純子の『さくら証書』は子供の卒業式で親も節目を迎える心境を歌っています。小柳ルミ子の『桜前線』は詞に桜が出ません。76年当時、まだ『桜=同期の桜』を思わせたから。誰もが桜を歌うようになった2000年代は河口恭吾の『桜』、アンジェラ・アキの『サクラ色』など様々です」

 収録許可が下りない作品もあったが、名曲群から選ぶ作業は至福の時間だったようだ。

「70まで音楽と生きてきたけど、やっぱり歌はいい。日本の四季を綴った、全アーティストを称えたい思いです」

INFORMATION

『大人のJ-POPカレンダー 365 Radio Songs』
1月~6月発売中
http://www.110107.com/s/OTONANO/page/J-popcalendar

田家秀樹が選びぬいた大人のための「J-POPの名曲」

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