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「ポスト安倍」人気1位はやっぱり……

 302票を集め堂々の1位になったのは、石破茂元幹事長だった。党内実力者で唯一、「反安倍」の立場を鮮明にしているが2020年はどう動くか。

 2位は、在任期間が8年を超え、歴代最長を更新した安倍首相・4選(176票)。なお本人は先の番組でも「(4選を)全く考えていない」と否定している。続く3位は独特のSNS戦略で支持層を広げる河野太郎防衛相で92票。

 4位には小泉進次郎環境相が79票で入った。5位は安倍首相が後継者に見込んでいるとされる岸田文雄政調会長(43票)。6位は野田聖子氏(36票)。7位に官房長官として安倍政権を支え続ける菅義偉氏が入った。

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 8位は選択肢に入っていなかった「れいわ新選組」山本太郎代表(45)が28票で食い込んだ。9位には現職外務大臣の茂木敏充氏(11票)。その他の候補者は票が割れた。

投票総数は877票、※印の山本太郎氏は選択肢外から選ばれた

 なお文春オンラインでは4月にも同様の「ポスト安倍レース」アンケートを実施している。その際は1位石破茂氏(191票)、2位小泉進次郎氏(177票)、3位安倍首相・4選(126票)、4位菅義偉氏(89票)、5位に岸田文雄氏と河野太郎氏が50票で並ぶという結果だった。

 2つのアンケート結果を比較すると、8カ月間で石破氏がポスト安倍レースの票を固め、河野氏も急浮上。一方、小泉氏の人気が急落。また菅氏も失速したことが分かる(これを受けて、#2「小泉進次郎氏の人気急落の理由」#3「河野太郎『3代の悲願』天下取りの可能性」をそれぞれ公開中)。

 ではそれぞれの候補を推す理由を見ていく。

【1位 石破茂氏 302票】

 安倍総裁の4選がアリか、ナシか。という視点からの回答が目立った。

「決して石破氏が好きなわけではないけれど、今の自民党の中で、唯一安倍政権を批判し、真っ当な事を言っている」(61・女性)
「安倍政権は長すぎて緊張感がなくなっている。弱い者に厳しく、強い者に優しい現政権から、自民党においては、いちばん離れたところにいるのが石破さんだと思うので」(42・男性)
「現在の政権に対しても意見を言える石破さんの政治力に期待したい!」(33・男性)
「同じトップであり続けるのは、会社同様よくない」(45・女性)
「もう安倍さんには飽き飽きした。年寄りの生活は、益々しんどくなり長生きするのも大変だ」(68・女性)
「安倍総理にモノを言えるのは、この人だけです。忖度政治にサヨナラしたい」(64・男性)

「ポスト安倍」アンケート1位になった石破茂元幹事長 ©文藝春秋

 クリーン、うそを言わないというイメージも根強いようだ。

「1番国民に寄り添った政治をしてくれそう。言葉に説得力や思いもあるしクリーンなイメージがある」(63・女性)
「自民党の中で一番真実味のある人だから、うそを言わない人」(83・男性)
「自民党の中では、いまのところ1番クリーンなイメージがあるため」(48・男性)
「現総理よりは誠実そうだから、何事にも真摯に対応してくれそう」(41・男性)
「お金にクリーンな印象がある」(57・男性)

 考えが論理的という声も。

「石破氏の考えは論理的であり議論をしても最中に興奮せず淡々と自分の考えを伝えるところがトップとして相応しいと考えます」(69・男性)
「誠実で聡明。安保問題にも精通しており、憲法9条の改正論議でも、至極真っ当な意見の持主。愛妻家である部分も、微笑ましい」(55・女性)

 ほかにこんな意見もあった。

「前は菅さんに1票だったが、桜を見る会の一件で幻滅した」(46・女性)
「人相は怖いですが1番、まともそうに見えます」(25・女性)