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ここで登場するのが「五輪花道論」

 その毎日新聞の元日号には「政界展望2020」という特集があった。2020年に安倍首相が衆院解散・総選挙を行うかどうか、という予測記事である。

・最も早いタイミングは1月末~2月初旬。19年度補正予算案が成立した直後。
・予算成立後の4月や会期末の6月の解散も取り沙汰される。6月解散なら7月5日投票の東京都知事選と同日の可能性もある。
・与党内で有力視されているのが、東京五輪・パラリンピック(7月24日~9月6日)後。「五輪が盛り上がれば、政権批判は収束する」(閣僚経験者)と期待する声もある。

リオ五輪「五輪旗の引き継ぎ式」 ©JMPA

 これら具体的な日程予想もあったが、興味深かったのは次だ。安倍首相が解散せず総裁任期満了を迎えた場合、

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《21年9月選出の新総裁が、翌月の10月任期満了の衆院選を仕切ることとなる。新総裁の支持率が高ければいいが、低ければ態勢立て直しの時間すらない。ここで登場するのが「五輪花道論」。首相が五輪後の今秋に退陣し、禅譲した新総裁に余裕を持った解散の選択肢を委ねるシナリオもささやかれる。》

 余裕を持って五輪を花道にすればその後も影響力を保てる?

究極の「正解は一年後」の見出し

 一方で、1月7日の朝日新聞は麻生太郎副総理や二階俊博幹事長が党則を改正して「安倍4選」論に言及していることに注目し、

《党内では任期中の憲法改正実現を名目に、首相の総裁任期を1年限定で延長する「奇策」もささやかれる。》

 退陣予想もあれば総裁延長論もある。一体どっちなんだ。いずれにしても「正解は一年後」である。

©AFLO

 では最後に究極の「正解は一年後」の見出しを紹介しよう。元日の産経新聞である。私は一面の見出しに目を奪われた。

「日本は五輪で再生する」

 なんか、ここまで五輪頼みだと切ない。

 そもそも五輪とはアスリートのためのものだと思っていたが……。

 では日本は再生するのだろうか。

 正解は一年後です。