いまから40年前の1977年、小学館の少年向けコミック誌『コロコロコミック』が創刊された。その日付はきょう5月15日だった。このあと8月、11月と刊行された同誌は、翌78年からは隔月刊となり、79年4月号より月刊化された。

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『コロコロコミック』は、1970年より小学館の学年誌で連載されていた藤子・F・不二雄のマンガ『ドラえもん』の再録を中心にして創刊された。その誌名は、従来のB5サイズのマンガ誌より一回り小さいA5サイズで、分厚いスタイルからつけられた。創刊編集長の千葉和治によれば、昔あった少年向けの分厚い読物誌『譚海(たんかい)』を子供心に強烈に覚えていたこと、また子供に「得した!」と思ってもらいたくて、分厚くしたという(渋谷直角編『定本 コロコロ爆伝!! 1977-2009――「コロコロコミック」全史』飛鳥新社)。

 のちに『コロコロコミック』は、すがやみつるのマンガ『ゲームセンターあらし』がヒットしたのを境に、ゲームやラジコン、ミニ四駆などホビー情報などにも力を入れるようになる。編集者たちは、ときに同誌を「子供の『暮しの手帖』」となぞらえたりしながら、コミック誌の域を超えた誌面づくりを心がけ、現在にいたっている。