9年前のきょう、2008年5月19日付で、ロックバンド、サザンオールスターズが翌09年からの無期限活動休止を発表した。すでにその1週間前には『東京スポーツ』が「サザン解散」と報じており、真相が取り沙汰されていた。

 活動休止はサザンの所属事務所アミューズなどから5月18日に正式発表され、翌朝にかけてマスコミを通じて伝えられた。19日は月曜日で、週明けの株式市場ではアミューズの株価が急落する。サザンは事務所の売り上げの2割を稼ぎ出し、幅広いファン層を持つだけに、先行きを不安視した株主の売りがあいついだらしい。

 発表に際し、所属レコード会社のビクターエンタテインメントの担当者は「各メンバーが自由に活動し、いずれ集まったときには新鮮で刺激的な姿を見せたい」とあくまで建設的な活動休止であることを強調したが、一部には事実上の解散ではないかとの見方もあった。しかし2013年、サザンはデビュー35周年を機に活動を再開する。この間、2010年に中心メンバーである桑田佳祐は食道がんの手術を受けるも、同年末のNHK紅白歌合戦に特別出演、さらに翌11年の東日本大震災のあとには被災地の宮城県でライブを敢行するなど健在ぶりを示した。なお、サザンオールスターズは活動再開の年、2013年度の菊池寛賞も受賞している。

日産スタジアムでのコンサート ©getty