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「GAFAの唯一のミッションは金儲けだ」人々の怒りを煽り、社会を分断させるビジネスモデルの正体

ニューヨーク大学スターン経営大学院教授が警鐘を鳴らす!

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なぜ「メディア企業」と見なされることを嫌うのか?

 さらに問題なのは、フェイスブックやグーグルが、フェイクニュースかどうか判断する責任を避けていることだという。ニュースメディアとして、内容の客観性やジャーナリスト倫理にのっとった報道を行うことは労力と費用がかかる。だから、フェイスブックやグーグルはメディア企業と見なされることを嫌うのだ。

20億人に影響を与えるザッカーバーグ ©共同通信社

「我々が改めて心に留めるべきは、GAFAの唯一のミッションは金儲けだということです。編集権限やセーフガードを機能させ、ヘイト活動家が発信した、内容に問題があるコンテンツを排除すること。それはクリック数を減らし、多額の収益を失わせます。フェイスブックにはそうしたことを行うインセンティブが、全くないのです」

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出典:「文藝春秋」2月号

 さらに、GAFAがもたらしたイノベーションの行き詰まりなどのデメリット、個人情報の悪用が問題となった、ケンブリッジ・アナリティカ事件などに見る国家のGAFAへの対応、また、GAFA同士の食い合いや、次世代GAFAと目される中国のBAT(検索エンジンの百度〈バイドウ〉、IT企業の阿里巴巴〈アリババ〉、SNSの騰訊(テンセント))の未来図など、ギャロウェイ氏が語るGAFAの功罪とGAFA後の世界「GAFAの拝金主義が分断を煽る」は、「文藝春秋」2月号と「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

 生活の大部分をGAFAに依存するいまこそ、GAFAの正体を見定めるときではないだろうか。

文藝春秋

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GAFAの拝金主義が分断を煽る
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