昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

発禁、監視、出国禁止……それでも中国の“反体制派作家”が「共産党独裁政権の崩壊」を恐れる理由

「この政権以外には、今日の中国社会を調整し、統合する勢力がない」

「民主化」によって内戦や虐殺が起こる可能性がある

 つまり、現状において中国社会を統治できるのは、「中国共産党」以外になく、共産党独裁政権が崩壊すれば、中国は無秩序状態に陥る、というのである。

「このような崩壊では、中国全体が統治の空白状態に陥り、内乱が起き、長期にわたり秩序が回復できなくなります。

王力雄氏

 ここで大問題となるのが、『民族』です。現在は武力で制圧している『民族』同士の対立や憎悪が一気に噴き出し、各民族の独立運動が巻き上がり、『民族間の衝突』と『国家の分裂』が必ず起きるでしょう。北京政府は、チベット族やウイグル族など少数民族を弾圧してきましたが、『民族問題』は、中国共産党がもたらした最も悪しき所産の一つであり、そのツケは、中共独裁政権が崩壊した時に必ず回ってくるのです。

 中国の『民主化』が進む場合でも同じことが言えます。『民族問題』が解消されなければ、『民主化』が進んでも、という以上に、『民主化』が進めば進むほど、これまで独裁体制によって抑え込まれていた『民族対立』が激化し、内戦や虐殺が起こる可能性があるからです。その確率は決して低くなく、世界はこうした事態も想定しておかなければなりません」

◆ ◆ ◆

出典:「文藝春秋」2月号

 王力雄氏が中国の未来をシミュレーションした「共産党独裁崩壊で中国は分裂する」の全文は、「文藝春秋」2月号に掲載されている。

この記事をより詳しく読みたい方は「文藝春秋 電子版」で購読できます。
文藝春秋で記事を読む

この記事の写真(4枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文藝春秋をフォロー