前防衛相「首相に『あいうえお』の5文字を贈りたい」発言
中谷元 前防衛相・衆院議員
「もりそば、かけそば。忖度したのかという問題があるが、しっかり政府が答えを出すべきだ」
朝日新聞DIGITAL 6月3日
驕り、綻びを見せはじめた安倍「一強」に自民党内からも批判の声が上がりはじめている。前防衛相の中谷元衆院議員は、地元の高知県南国市で行われた自民党支部大会でのあいさつで、加計学園や森友学園をめぐる問題に触れて、こう発言した。
「もりそば、かけそば。忖度したのかという問題があるが、しっかり政府が答えを出すべきだ。李下に冠を正さずで、政治に公正性がなければ国民の理解は得られない」「安倍晋三首相に『あいうえお』の5文字を贈りたい。あせらず、いばらず、うかれず、えこひいきをせず、おごらず」
「李下に冠を正さず」は『君子行』を出典とする言葉で、「人から疑われるようなことはしないほうが良い」という意味。友人への利益供与や不正などはもってのほか、疑惑が生じたら真摯に説明しなければ国民の理解は得られないだろう。「印象操作」と連呼している場合ではないのだ。
『週刊文春』6月15日号によると、安倍首相らの振る舞いを見た中曽根康弘元首相が「自民党に骨のある奴はいないのか」と嘆いているという。また、公文書管理法の制定を主導した福田康夫元首相も安倍首相の政権運営に憤っている。最近、近しい関係者にこう漏らしたそうだ。
「保存のために作った法律を廃棄の根拠にしている。官僚もどこを向いて仕事をしているのか。国民のことを蔑ろにしているのではないか」
『週刊新潮』6月15日号には、「キングメーカーの座を狙っている」という麻生太郎副総理が、安倍首相を辞任させるためのシナリオをブレーンたちと一緒に練っていると記されている。安倍政権は本当に2020年の東京オリンピックまで続くのだろうか?