無職の才能

 私は無職のまま2017年を迎えました。まもなく丸1年無職ということになります。仕事を辞めるときは、まさかここまで長期間無職を貫くとは思いませんでした。そして、前回書いたように、ときどきめちゃくちゃ不安になるものの、おおむね自由な時間を満喫している自分も自覚。

「ヤバい。無職の才能あるわ……」

 確信しました。社畜の才能もそこそこあったつもりですが、同時に無職の才能もあった。

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 才能があるので、このままだといつまでも続けられてしまいます。これはまずい。早急に働かなければ……。予想外に高い税金と国民健康保険料で、お金もジャンジャカ減っていますし。

 年の初めということもあり、気持ちを切り替え、ギアを入れて転職活動に取り組みます。

ベトナムは職探しがしやすい国!?

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 私にやれる仕事は少ないかもしれないけれど、まだまだあきらめていない海外での就業。これまで見ていたインドネシアだけでなく、ベトナムの求人も探すことにしました。

 求人を紹介してもらうのに先立ち、人材派遣会社のインテリジェンスベトナムの方とSkype面談を行いました。ベトナムでは、オフィスワーカーは女性が多いとのこと。必然的に、女性にとって働きやすい職場が多いそうです。女であることを理由にあっさり書類選考落ちを経験した私にとって、これはかなりの加点ポイントです。

 エージェントの女性が楽しそうに働いていたインドネシアに引き続き、ベトナムも。東南アジア、もしかして女性にとって働きやすいんじゃない? 

 給料は現地通貨(ドン)払いが主流で、米ドル換算で1200~2000ドルが相場。英語はできるにこしたことはないが、英語力不問~要ビジネスレベルまで様々な案件を取り扱っているということでした。以前書きましたが、インドネシアの求人よりも、語学力が低くても応募できる案件が多いそうです。

 また、インドネシアの求人は、最終面接で現地か東京・大阪にある日本の拠点に行かないといけないことが多いのに対し、ベトナムはSkype面接だけで内定が出るものが多いともエージェントの方から説明されました。

 私がもらった求人に限って言えば、英文履歴書を求められることもありませんでした。ベトナムは転職活動がしやすい国と言えるかもしれません。

 ちなみに、もらった求人をいくつか見ていて気づいたのですが、ベトナムの求人は昼食代や昼食そのものが出るものが多かったです。これって地味に節約できていいですよね。

 もらった求人内容は、営業が全体の6~7割。その他、工場での生産管理、IT系、日本食レストランマネジャー、日本語教師が主だったところとか。

 これはまあ、インドネシアと大差ない感じです。実際、案内があったのもメーカーの営業が大半でした。

 営業中心の求人の中に一つだけ「ウェブメディアの編集職」というものを発見。

 なんでも、全然違う業種を手掛けている企業が、現地の日系企業などを取り上げるウェブメディアを新規に立ち上げる予定で、ライティングスキルがある人を募集しているとのこと!

 コレです! コレ! こういう仕事を探していました!

 これなら取材先も日本人の可能性が高いですし、語学に自信のない私にもいけそうです。