2016年4月14日に発生した熊本地震。小説家・村上春樹さんの発案で、被災地支援を目的に女性誌の『CREA』(文藝春秋)が「CREA〈するめ基金〉熊本」を立ち上げたのは、その5日後のことだった。
あれから4年弱が経ち、中心メンバーである村上さん、写真家の都築響一さん、スタイリストの吉本由美さんの3人が、2月22日夜、熊本市内で活動報告を兼ねたトークイベントを行うことになった。
震災の10カ月ほど前にCREAの企画で熊本を訪れた村上さん。「CREA〈するめ基金〉熊本」開設の折には、次のようなメッセージを発した。
「何か少しでもお役に立てればという気持ちでいっぱいです。〈するめ基金〉といってもべつに本物のするめを送るわけではありません。するめを噛むみたいに、じっくりたゆまず支援を進めていきましょう」
2016年末までに全国から1351万円ほどの募金が集まった。使い道についてはメンバーで話し合い、村上さんはかつて夏目漱石が住んでいた住居の復旧、吉本さんは深刻な被害を受けた「熊本市動植物園」の支援、都築さんは熊本を盛り上げる音楽イベントの支援に決め、現地を訪ねるなどして活動を続けた。
この2月で募金をすべて使い切ることになり、今回のトークイベントは、支援先の復旧状況などの報告もする。
会場は熊本市内にある築140年以上の木造建築「早川倉庫」。定員は250人で一般の応募も受け付けている。詳細は以下。https://surume2020.peatix.com/