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映画「パラサイト」に登場していた反日教育の傷痕 韓国が「独島は我らが領土」替え歌で大盛り上がりする理由とは?

2020/02/24

source : 週刊文春デジタル

genre : エンタメ, 社会, 国際, 芸能, 映画, 音楽

 2月9日に開かれた第92回米アカデミー賞授賞式で、外国語映画としては史上初の作品賞など計4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」。ハリウッドの歴史を塗り替える快挙に、日本からも大きな賞賛の拍手が送られた。

 だがそれから不穏な話が広まり出すまで、さほど時間はかからなかった。韓国が竹島(韓国名:独島)の領有権を主張する有名な曲 ”独島は我らが領土” の替え歌が、劇中に登場することが知られ始めたのだ。

 特に日本でこの件を有名にしたのが、2月20日に韓国の大統領官邸で開かれた昼食会。ポン・ジュノ監督はじめ出演者や制作関係者らが官邸に招かれ、文在寅大統領と昼食をともにした時のことだ。

半地下の一家の長女・ギジョン(パク・ソダム、左)と長男のギウ 『パラサイト 半地下の家族』より ©2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

ポン監督「日本の観客も歌うらしいですね」

 文大統領が記者団の前で「“ジェシカソング”(”独島は我らが領土” の替え歌)、あのメロディと歌詞は誰が決めたんですか?」とたずねたところ、それを歌った女優パク・ソダムが「監督が…」と返答。するとポン監督が「日本の観客もあれを歌うらしいですね」と発言し、会場は笑いに包まれた。

 こんなやり取りが日本側の不快感を招いたのも、無理のない話だろう。

 その2日後の2月22日は、島根県が条例で定めた「竹島の日」。現地式典では従来通り閣僚が出席しないことに不満の声が上がったが、韓国メディアは、また例によって「今年も次官級高官を出席させた」(「聯合ニュース」2020年2月22日)と日本政府を非難していた。

2月20日、大統領官邸で開かれた昼食会での文在寅大統領(左)とポン・ジュノ監督 ©AFLO

韓国で語っていた“ジェシカジングル”の意図

 主人公一家の長女ギジョンは、ある事情から “ジェシカ” のプロフィールを暗記する必要に迫られる。そこでプロフィールを替え歌にして覚えるという設定で登場するのが、”独島は我らが領土” だ。

 使われているのはメロディ冒頭4小節分、ほんの6秒ほど。だが耳についてクセになるフレーズが海外の観客の間でもちょっとした話題となり、“ジェシカジングル” または “ジェシカソング” としてネットに広まった。