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医療関係者から「3M」マスクの横流しも

 都内では「1人あたり何枚」という購入制限が課されている店が多いが、それをかわすために地方で仕入れたのだという。

「都内だと店員さんが厳しかったり、人口も多いので、そもそもすぐ売り切れてしまう。しかし、東北なんかだと夕方まで余っているところがあったり、購入制限があるにもかかわらず並び直しのチェックが甘かったりする。ですから、1人が1個買ってまた並び直すということを繰り返していましたが、(地方では)注意されることはほとんどありませんでしたね。また、(スーパーなどで)会計するレジを替えるなどの工夫や、通りかかる通行人に声をかけ、『個数制限あるから買ってくれ』と頼んだりもしました」

マスク購入には個数制限が ©共同通信

 知り合いの転売グループは、別の方法でもマスクを入手しているという。

「医療関係者から『3M』というマスクを横流ししてもらっている転売グループもいます。このマスクは、医療用のもので1枚100円くらいするんですけど、それが今だと1枚500円、600円といった価格で売れるんです。知り合いはヤフオク!(ヤフーオークション)で、50枚入り5万円とかで売っていました。複数の医療関係者から横流ししてもらっていましたね」

転売規制がかからない“抜け穴”は「送料」

 こうした流れに対して、2月中旬くらいから、オークションサイトを中心にマスクの高額転売には規制がかかり始めた。だが、これにも“対策”があるという。

本体価格に対して高額な送料がかけられている ©文藝春秋
本体価格に対して高額な送料がかけられている ©文藝春秋

「現在では、メルカリ、ヤフオク!、Amazonで高額出品するとアカウントがBANされてしまいます(ルール違反で使えなくなる)。BANされたアカウントでは今後、出品できなくなってしまったりする。この規制で、メルカリなどでは多少値段が落ち着いた気がします。その“アカウントBAN”を掻い潜るために、今、主流になっている対策は、Amazonでマスクを低価格で出品し、『送料』であり得ない(高い)金額の値段を取るんです。例えばマスクをほぼ定価の2000円で出品し、送料を1万円に設定する。そうすることで結局、5倍の利益が出るのと一緒になるんです。アカウント規制は入りません。他にも売り方はいくらでもある。Twitterでも買い取り募集している人もいるので、そういう人たちに売る人もいますね」