文春オンライン

2020/02/28

「モリカケ以上の忖度」

 それにしても首相の意向に合わせて周囲があたふたしている様子、どこかで見なかったか? 日刊スポーツがずばり書いていた。

「モリカケ以上の忖度」(2月24日)

 冒頭がすごい。「政府答弁が、見苦しさを増している。」

安倍首相 ©︎JMPA

 さらに、

《弁護士出身の法相や法務省、人事院の答弁が、安倍晋三首相の主張に沿う形で迷走し、虚偽答弁の指摘も受けている。》

 どうしてこうなっちゃったんだろう……。

 毎日新聞は「これでも法治国家なのか」と怒りの社説を書いたが(2月21日)、「官邸の意向に合わせ、つじつま合わせに走る大臣や役所」(日刊スポーツ2月24日)という姿が平気でむき出しになるのは来るところまで来た気がする。

地元では「箝口令が敷かれている」

 そういえば次の記事もあった。

「桜招待『事務所に言えば行ける感じ』 首相の私物化露呈」(朝日新聞デジタル2月22日)

 安倍首相の事務所が推薦するなどとした「政治枠」、朝日新聞の取材に応じた政府関係者は、内閣府でも事実上チェックをしていなかったと証言したのだ。

 私が注目したのはこの部分。

《朝日新聞は2月上旬、下関市内の複数の安倍首相支援者らに取材した。多くが「箝口令(かんこうれい)が敷かれている」などと口を閉ざす中、22人が取材に応じた。》

 地元では箝口令が敷かれていると証言されていた。これも情報対策である。

 そういえばANAホテルも急に口を閉ざした。クルーズ船ではなくこっちの封じ込めは成功した模様。

©文藝春秋

 東京新聞の「こちら特報部」は政府の“情報対策”について、

《公文書の改ざん、廃棄、虚偽答弁、勝手な法解釈、官僚人事の操作…あり得ない手口を駆使して維持してきた憲政史上最長政権だが、新型コロナウイルス対策にいつもの手口は通用しない。》(デスクメモ・2月26日)

 と書いた。

 コロナウイルスという「外圧」に対してどんな振る舞いをするか。はやりの言葉でいうなら政府に対する視線も「フェーズが変わった」のである。

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