過呼吸、けが、転倒落下……波乱続きの平手
事実、その後、「不協和音」は平手にとっても欅坂にとっても重くのしかかることになる。2017年大晦日の紅白歌合戦で同曲を披露したときには、平手をはじめメンバー数人が過呼吸のような症状で倒れ込んだ。翌2018年の紅白の曲目は「ガラスを割れ!」となったが、この
思えばこの間、平手は波乱続きであった。先述の欅共和国の翌月、2017年8月のTOKYO IDOL FESTIVALにはあきらかに体調がよくない状態で出演し、運営側に批判が集まった。同月に行なわれた欅坂初の全国ツアーでは、愛知公演の1日目の出
「平手も珠理奈みたいになったか」
このころ、ネットでは平手を松井と重ね合わせて「珠理奈みたいになってほしくない」「
《平手ちゃんも誤解されることはいっぱいあるかもしれないけど、でも欅坂46のためにがんばろうと思って今がんばってるわけだし、それで無理してでもステージに立ちたいと思ってるわけだし、それのなにが悪いのかわからない。私はそれで正解だと思ってるし、今は風は強いかもしれないし若いけど、それでも立ち向かって弱音を吐かずにやってるところが私はカッコいいと思うし》(※4)
松井もまた、AKB48グループの将来を考えるあまり発した言葉が誤解されて、非難されることもあった。それだけにこの発言は、自分と似た立場にある平手へのエールともとれる。その松井も、2018年6月、地元のナゴヤドームで開票イベントが行なわれたAKB48グループの選抜総選挙後、体調不良のため約2カ月にわたり休養を余儀なくされた。復帰は、SKEが劇場公演を開始して10周年を迎えるタイミングだった。