既存の保守とは異なる「自由右派」とは
「保守」とは名乗らないアンチ革新勢力、「自由右派」というグループの登場だ。
日本でもベストセラーになっている『反日種族主義』(李栄薫編著)の執筆陣らが中心となり、歴史研究者、学者、ジャーナリスト、宗教指導者らを巻き込んで、既存の保守勢力とは異なる新たな潮流が生まれつつあるのだ。
既存の韓国保守は「反日」である。慰安婦合意についても徴用工判決についても、韓国保守は文政権に同調してしまっている。そうなってしまうのは、韓国の保守には事実に基づく歴史観が欠けているからである。
「われわれは『保守』という言葉は捨てた」
中心人物のひとり、ジャーナリストの鄭奎載氏はこう指摘する。
「韓国の従来の政治的な保守派は、反日感情を持っている人が依然として多いのです。それは保守派の根が、実は民族主義にあるからです。しかし、『反日種族主義』が主張したように、自由主義史観にのっとり、事実は事実として理解して評価していく必要がある。日韓関係をよくするというより、我々の長い歴史については正確な認識がなければならないということです。そういう意味でわれわれは『保守』という言葉は捨てて、自由主義右派という言葉を使うようになったのです」
では、なぜ独立後の韓国において健全な保守と事実に基づく歴史観が育たなかったのか? そして、韓国における歴史観の攻防の実態は?
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……詳しくは久保田るり子氏(産経新聞編集局編集委員・國學院大學客員教授)のレポート「文在寅が脅える韓国『自由右派』」(「文藝春秋」3月号および「文藝春秋 電子版」に掲載)をお読みください。
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文在寅が脅える韓国「自由右派」
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