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いったん就職するも演劇の道へ「チケット手売り」の下積み時代

 大学時代はラーメン店や、出版社でのアルバイトも経験。2016年に映画「二重生活」で共演するリリー・フランキーの自宅へも、編集部の使いっ走りとして原稿を受け取りに通った。

「週刊女性」2011年3月8日号のインタビューでは、大学4年のときに劇団の知人に頼まれ初舞台を踏み、これが役者の道へ進むきっかけとなったと語っている。大学卒業後、一度は一般企業に就職するが、一度抱いた役者の夢は諦めきれなかった。2001年に文学座附属演劇研究所に入所し、5年間の研修を経て文学座の座員になった。

「下積み時代は大変だったようですよ。博己くんは自らチケットを手売りしないといけなくて、お母さんも『博己をよろしくお願いします』と実家の近所に住む同級生のお母さんたちにチケットを買ってくれるようお願いしていました。お母さんのお友達がみんなで博己くんの舞台へ駆けつけたこともありました。お母さんとお会いすると今でも『あの10年は本当に大変でした』と話していますよ」(前出・実家の近隣住民)

1月19日に放送された「麒麟がくる」(NHK)第1回より

 数多くの舞台に立ち、実力派舞台役者として名を馳せていた長谷川だが、30歳の頃、舞台の世界から飛び出す。

舞台俳優としてのプライドが邪魔して怒られていた

「故・蜷川幸雄さんの舞台を何度も踏み、舞台役者としてのキャリアを着実に積んでいました。しかし長谷川さんは『舞台だけではなく、映像の世界にも挑んでみたい』と文学座を辞めた。テレビドラマや映画の世界では無名に近かったので、撮影現場で怒られたり、舞台俳優としてのプライドが邪魔したりしてとても苦労したそうです。そんな時、人気脚本家・大石静さんが脚本を書いたドラマ『四つの嘘』(テレビ朝日系)で端役を得た。そこで大石さんの目に留まり、その後に大石静さんの作品のメインキャストに大抜擢されたのです」(テレビ局関係者)

医師・望月東庵(堺正章)と助手・駒(門脇麦)とのシーン(「麒麟がくる」(NHK)より)

 その作品が2010年に放映されたドラマ「セカンドバージン」だった。後に交際する鈴木京香が演じる17歳年上の女性と、不倫関係に陥る若手官僚役を熱演してブレーク。これをきっかけに長谷川博己の名は全国区になった。2011年には「鈴木先生」(テレビ東京系)、「家政婦のミタ」(日本テレビ系)と人気ドラマに立て続けに出演し、話題をさらった。