マスクを1世帯あたり4枚ずつ配布
日本ではトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの買いだめによる混乱が続いているようですが、シンガポールでは物資の不足もマスク以外はほぼありません。
世界中でマスク不足が深刻ですが、シンガポールでは政府が国民にマスクを1世帯あたり4枚ずつ配布するなどの対策を取っています(1回限りの措置で全世帯約130万世帯に配る)。
《安全》世帯ごとにマスク4枚、1日から配布
https://www.nna.jp/news/show/2002033
マスクは具合が悪い時につけるための物でマスクをつける必要はないと学校などでもアナウンスがあります。そのため3月上旬では街中でマスクをしている人はあまり見かけなくなりました。医療機関など必要なところに必要な物が行き渡るように工夫をしているのでしょう。
また、消毒液も集合住宅やオフィスやショッピングモールなど至る所に設置されているために各家庭が大量に購入する必要もありません。消毒液はドラッグストアなどでも流通しています。
関連職員は「1ヶ月分の特別ボーナス」も
ブルームバーグの報道によると、シンガポールのすべての政治家は、コロナウイルスの発生を考慮して1ヶ月の給与削減を行うと、副首相が議会で表明しています。同様に、大統領も1ヶ月の給料削減を約束しました。
さらに、新型コロナウイルスと戦っている最前線の人々に感謝を示すために、政府は公務員に1ヶ月分の給料の特別なボーナスを支給することを決定しました。これらの公務員には、保健省と一部の政府所有病院の医療スタッフ、および状況への取り組みに直接関与する機関のその他の職員が含まれます。
Singapore Ministers to Take One-Month Pay Cut on Virus
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-02-28/singapore-ministers-to-take-1-month-pay-cut-on-coronavirus-cna
この報道はシンガポール国内でもSNSを中心に大絶賛されています。国民による政府の新型コロナウイルス対策への評価は、日本とはまさに正反対です。
そして、日本でも対策に追われている厚生労働省職員は多忙を極めています。
厚生労働省の職員「多忙でメンタルをやられた人もいる」 新型コロナ対策の現場で何が起きているか?
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-mhlw
シンガポールのように、特別手当があってもよいのではないでしょうか。人口が多い日本でコントロールすることは非常に困難です。日本の官僚は非常に優秀でよくしのいでいると感じます。