「私の家では、犬を一頭と猫を二頭飼っています」
特に印象的だったのは、「動物たちの大切な命」という作文だ。冒頭、愛子さまは道徳の授業で、「ペットの命は誰のもの」という番組を見たこと、年間27万頭以上もの犬や猫が保健所などで殺処分されている現実を知ったことを綴られ、
〈私の家では、犬を一頭と猫を二頭飼っています。みんな保護された動物です。前に飼っていた二頭の犬も保護された犬でしたが、どのペットも、可愛がって育てたらとても大切な家族の一員になりました。動物がいることで癒されたり、楽しい会話が生まれたりして、人と動物の絆は素晴らしいものだと実感しています。私が飼っている犬は、病院に入院している子供たちを訪問するボランティア活動に参加し、闘病中の子供たちにもとても喜ばれているそうです。〉
〈私は、このような人と動物の絆の素晴らしさや、命の大切さを、広く伝えていかれたら良いと思います。そして、犬も猫も殺処分されない世の中の実現に向けて、たくさんの人に動物の良さが理解され、人も動物も大切にされるようになることを願っています。〉
続けてこのように述べられた。とても心のこもった作文だと思ったことを覚えている。
愛子さまが成年皇族となられる頃には、単独の公務をなさることになるだろう。その際に、愛子さまのご活動の一つとして、動物愛護にまつわるものが取り入れられるのではないだろうか。すでに両陛下がさきがけて、取り組まれている分野でもある。
雅子さまは私的なお出ましとして、聖路加国際病院で入院中の子どもとセラピードッグが触れ合う様子を見学されたり、「日本臨床獣医学フォーラム」の年次大会へ陛下や愛子さまとご一緒に足を運ばれ、被災地とペットに関する講演などを聴講されてきた。