3月14日午前、A氏は小倉ら家族が住むマンションからも近い、一人暮らしをしているマンションから出てきた。記者を見つけると頭を下げて、物腰柔らかに対応した。
「ちょっとした言葉がすごい影響がでてしまうので……」。そう語ったA氏は、スマホを取り出して、準備していた文面を読み上げた。
「世の中が一番大事なときに医療従事者の一人として本当に申し訳ないとおもっています。今の報道をみて、各方面への影響を考えると、何のお話をできる立場ではないのですが、子どもたちが将来知り得る情報だと考えると、訂正するべきことかと思い(「グッド!モーニング」に)お話しました。私がどのように報じられてもいいのですが、父親として訂正せざるを得ないと思いました」
先に紹介した友人の声やレストランでの件も、A氏に聞いた。
――妊婦とお子さんがいながら、家を出ていかれたことに厳しい声があります。
「それは先日の私のコメントの通り、今はもっとも望まない展開で、私自身この先どうなるかわからないということなんです」
――自宅を出ていったことが、望まない展開だったのですか?
「コメントのとおり、一方的に出ていったわけじゃないんです」
――小倉さんが「出ていけ」と言ったという認識なのですか?
「夫婦間の揉め事は閉じてこそ解決する話で、オープンにして解決する話ではないとおもっているので、それでコメントは差し控えさせて頂きたく温かく見守っていただきたい。オープンにしてしまうと解決できることもできなくなるので」
「彼女のことも心配しています」
――港区内のレストランBでお子さんが嘔吐されたとき、Aさんが全く手伝わなかったことに驚いたお客さんがいました。
「(子育ては)見よう見まねでいろいろやっていて、至らなかったことはあったでしょう。でも、(全く手伝わなかったなど)そんなはずないじゃないですか。そこのシーンだけみれば、私がボーッとしていたのかもしれません。そんな心の置き方はしていません」
――お子さんのことはちゃんと考えていた?
「いま私がお答えするのは、子どもが傷つくことをしないようにするためです。彼女のことも心配しています。最低限のことでしか話せないので申し訳ないです」
最後まで小倉や子どもを気遣うA氏が、家に戻ることはあるのだろうか。小倉は今も、「離婚はしたくない」と周囲に話しているという。
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