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米倉涼子が電撃独立 オスカーに3年前からあった“異常事態”

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 女優の米倉涼子(44)がデビューから27年に渡って所属したオスカープロモーションを今月31日付で退社し、独立する。3月24日、同事務所が発表した。米倉は「右も左もわからない新人の頃から私を育てていただき、お仕事の機会を与えて下さり、ご指導を頂いたことに深く感謝いたしております」とコメント。

 社員の大量退社など、“オスカーの異常事態”をいち早く報じた「週刊文春」2018年5月24日号の記事を、再編集の上、公開する。肩書き、日付、年齢は当時のまま。

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「また~。社長、何言ってんの(笑)」

 出世作となった『黒革の手帖』(テレビ朝日系)のクラブママのセリフではない。

 米倉涼子(42)がツッコんだ相手は、所属事務所の社長だった。

退所する米倉涼子 ©文藝春秋

 2016年暮れ、表参道のオスカープロモーション本社で開かれた、社員をはじめ、主要タレントが勢揃いする納会の席でのこと。古賀誠一社長が、

「来年、オスカーは宇宙ビジネスに参戦する」

 と突然宣言したのだった。

「タレントはもちろん、社員も初耳。みなポカンとするなか、米倉さんはストレートに反応して、『何言ってんの』という言葉が出ました。社長は『米倉、俺は本気だよ!』と返していました」(オスカー関係者)

 古賀社長の言葉通り、翌17年3月に「宇宙事業開発本部」が立ち上がった。

「モデル事務所らしく、『無重力エクササイズ』や、『ミス宇宙人コンテスト』などが企画されていますが、それが本当にビジネスになるかは疑問です。でも最近の社長の口からは宇宙のことばかり。もっと心配なことがあるのですが……」(同前)

 昨年から今年にかけて、オスカーでは約40名の社員が退社する異常事態が起きている。

「特に、役員を務める古賀社長の義理の息子が管轄するデジタルコンテンツ事業本部の社員がどんどん辞めていっています。高過ぎるハードルを設定し、達成できないと容赦なく叱責されるのです」(同前)