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人獣共通感染症の第一人者である北海道大の人獣共通感染症リサーチセンターの喜田宏・特別招聘教授によると、ワクチンを使用しているのは中国、ベトナム、インドネシア、エジプトの4か国。「いつまで経っても鳥インフルエンザウイルスがなくならなければ、全世界的な流行を防ぐことができない」と警告する。
「第2波」に警戒せよ
その喜田氏が、今回の新型コロナウイルスによるパンデミックで危惧するのは、この先に訪れるかもしれない第2波だ。
コロナウイルスの宿主はコウモリと伝えられているが、インフルエンザウイルスのブタのように、中間宿主となる別の動物を経由して変異したと考えられる。このウイルスが、さらにヒト→ヒト感染に適合すれば、病原性はさらに上がるとの懸念だ。
実は、09年の新型インフルエンザのパンデミックで亡くなった人は、国内では約200人にすぎない。これに対して、翌年からの第2波では5000~1万人が亡くなっている。
喜田氏はこうも警告する。
「新型ウイルスよりも怖いのは、季節性のインフルエンザなんです」
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喜田氏のインタビューの詳細は「文藝春秋」4月号および「文藝春秋 電子版」掲載の「なぜ中国がいつも『感染源』なのか」をご覧ください。
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なぜ中国がいつも「感染源」なのか
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