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「4」を避けても結局は事故物件に
本島中部にあるそのマンションも、おそらくオーナーが験担ぎをしたのでしょう。ただ、私が見つけたということは、そこは事故物件だということです。ここでは小学生の子供が、誤って高層階から落ちて亡くなってしまったのです。
その情報を得て、私が現地調査をしていたところ、たまたま「4階がない」マンションであることに気づいた、という経緯です。「104」を飛ばすように、「4階」自体を抜かしてしまう物件がどこかにはあるだろうと思ってはいましたが、実際にこの目で見たのは、その沖縄のマンションが初めてでした。
子供が転落したのは4階部分(=5階)ではありませんでしたが、皮肉にも「4」を避けたマンションが事故物件になってしまった、というケースです。
「座間9遺体事件」は何号室で起きたか?
ちなみに、「4号室」を飛ばした物件で人が亡くなるケースも、実は珍しくありません。もっとも有名な例としては、「座間9遺体事件」が挙げられるでしょう。平成29年(2017年)に発覚した凶悪事件で、座間市のアパートから女性8名、男性1名の遺体が発見され、その部屋の住人であった当時27歳の男が逮捕されました。
犯人は主にTwitterを使って、自殺願望のある女性を探し出し、自宅に連れ込み殺害。切断した遺体を、クーラーボックスなどに入れて“保存”していました。