翌日の土曜日の渋谷、「109」や「ラフォーレ原宿」などの商業施設は休業。自粛ムードが漂う中、行き場を失い、街を歩く若者を見かけた。
暇だからって出会い系を始めた子もいる
「商業施設で働いていたのですが、休業で2連休になって嬉しくて遊びに出てしまいました。友達は自粛するって言ってたのですが、久しぶりに自分の時間ができたから……。美容院とかネイルに行こうと思う」(20代・女性アパレル店員)
「レスリングの推薦で上京してきたのですが、肝心の部活が休み。毎日寮で自主トレだけをしているんですが、練習も休みだから気分転換です。コロナは怖いけどスポーツをやってるから免疫あるし、大丈夫かなと思う。本当は女の子と遊びたいんですが、出会いもないので。彼女のいる先輩は久しぶりだって嬉しそうに彼女の家に遠征しています」(18歳・男子大学生)
「コロナで学校休みだから彼の家に行けると思ったのですが、親御さんが厳しくて会わせてもらえない。そうなると気持ちも冷めてしまって別れました。同じような悩みをかかえるカップルの友達もたくさんいて、暇だからって出会い系を始めた子もいる」(17歳・都内女子高生)
“コロナ帰省”を諦めて、大荷物を抱えながら、手をつないで歩くカップルにも聞いた。交際期間半年の遠距離恋愛、女性は彼氏のために群馬から上京してきたという。
「学校も休みで彼も暇になったから1週間くらい滞在しています。今が1番ラブラブです。3日ほど前に親から『コロナ大丈夫? 帰っておいで』と言われ、『帰るよ〜』と今日伝えたら、今度は『帰ってきたら(親のほうが)危ないからまだ東京にいなさい!』と締め出し。意地でも帰ります」(20代・北関東在住女子大生)
「テレビやニュースとかそういうのに疎くて全く見なくて、コロナがヤバイって社内メールで知りました(笑)。それからはネットとか見たり友達とラインで話しています。日本は対策に問題があるような気もするし、正直怖いですよ。でも金なくて、服を売ろうかなって彼女と来ちゃいました」(20代・男性会社員)
テレビ離れをしている若者にとって新型コロナウイルスはどこか他人事のようだった。都立学校の多くは5月のゴールデンウイーク明けまで休校措置が延期となり、都内大学の多くも同様の対応だという。多くの若者が不要不急の外出を止める気配はない。