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歌舞伎町ホストもマスクで接客「シャンパンコールもなし」
新宿区の保健所が3月末時点で把握していた感染者の約4分の1が、夜間営業に関係する業務に従事していたという。キャバクラやガールズバー、ホストクラブ、風俗店の従業員やスカウトであることがわかっている。
深夜23時、「アジア最大級の歓楽街」「眠らない街」と呼ばれる新宿・歌舞伎町を訪れた。どのメディアも報じているように、さすがに客足が遠のいている。
「風俗店や大手のキャバクラ、オカマバーも4月の初めから休業です。メイン通りといわれる一番街や、ゴジラロードの店もほとんど入っていない。おっぱいパブやデリヘルといった風俗はお客もこないし、壊滅です」(歌舞伎町案内所店員・40代男性)
眠らない街もコロナに眠ったか——。そんなことを考えていた取材班だったが、深夜1時過ぎ、歌舞伎町の「奥」を覗いてみると、そこにはいつも通りの「顔」があった。独特な髪型をしたホストやボーイズバーの店員をあちこちで見かけたのだ。
「テレビに出ているローランドの店や『クラブ愛』などの大型店はイメージもあるから閉めていますが、大抵の店は営業していますよ。お客は少ないけど、もともと従業員の給料は売り上げに応じた歩合制だから、キャバクラみたいに損失にはならない。客の女の子も売り掛け(ツケ払い)なので(今カネがなくても飲める)。店を閉めている間に、お客を他の店にとられちゃったらキツイですからね。店の幹部の口癖は『コロナに負けんじゃねぇ』なんで、頑張って営業します」(ホストクラブ店員・20代)