信賞必罰をもって組織統制をはかる滝沢社長。そして滝沢社長の目は、事務所の外側にも向いていた。それが元KAT-TUNの赤西仁(35)の「ジャニーズカウントダウンコンサート」出演構想だ。別の事務所関係者が明かす。
滝沢社長が構想した“辞めジャニ出演計画”
「2019年12月31日に東京ドームで行われた毎年恒例の『ジャニーズカウントダウンコンサート』。実はジャニーズタレントの1年の集大成とも言えるこのイベントに、元KAT-TUNの赤西を出演させるという構想があったんです。
滝沢社長はタレント時代、Jr.ら後輩はもちろん、同世代からも慕われていました。赤西や元関ジャニ∞の錦戸亮(35)らともよく飲んでいた。当時の滝沢のあだ名は『総長』でしたから(笑)。若い頃からの関係もあって、滝沢社長は赤西ら“辞めジャニ”のことが今でも気になるようです。『ジャニーズカウントダウンコンサート』が終わった年始に、赤西を出演させたかったと周囲に話していました」
滝沢社長は以前にも、森進一と森昌子の息子であるロックバンド「ONE OK ROCK」のボーカル・Taka(31)に、SixTONESの楽曲制作の依頼を企画していたという。Takaは2003年に「NEWS」としてデビューした”辞めジャニ”の1人だ。
「滝沢社長はYouTubeで“世界デビュー”したSixTONESに、グローバルな活動をさせたいと思っている。それで白羽の矢を立てたのが、今や世界的ロックバンドとなったワンオクのTakaさんでした。ただ、Takaさんはあまり乗り気ではなかったようで、滝沢社長から依頼を受けた場では同調しながらも、言葉を濁していた。そして後日、正式に断ったようです。結局SixTONESのデビュー曲はX JAPANのYOSHIKI(54)が提供し、“辞めジャニ”との雪解けは実現しませんでした」(同前)
滝沢は以前から「(ジャニーズ幹部やテレビ業界への)忖度をなくしたい」と話していたという。
「滝沢くんは、ジャニーズ事務所を辞めてしまうと、一切事務所の所属タレントと関われなくなってしまうという風潮がイヤなんです。『忖度をなくしたい』と話していたこともあります。そもそもワンオクのTakaさんや赤西くんへ声をかけること自体は悪いことではありませんから。滝沢くん本人もそう思っているでしょう。
滝沢くんは、芽が出ずにジャニーズ事務所を辞めて行った後輩に対して、“辞めたやつ”というレッテルを貼ることもありません。『何かあったら話くらいは聞くからな』と送り出し、連絡を取っている“辞めジャニ”の後輩もいるほどです」(ジャニーズJr.関係者)
滝沢社長の発言について、ジャニーズ事務所に事実確認を求めたが、期日までに回答はなかった。
理想を追求する滝沢体制だが、長期化すれば権力は腐敗するというのが世の常だ。滝沢社長はタレントを私物化をすることなく、”辞めジャニ”との共演を実現させることはできるか。タッキー&翼が歌ったような「夢物語」が成就するかどうかは、その手腕にかかっている。
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