「『入管のガサ入れが入る』という情報があり、辞めました」
派遣会社に管理者として入社したカイバヤさん(54歳、男性)は、入社当初から業務内容に困惑したが、会社の違法行為を知ってさらに驚いたという。
「管理者として入社したはずなのに、勤務内容は派遣社員の送迎や、派遣社員との工場作業でした。
派遣社員の比率は外国人6割、日本人4割くらいでしたが、外国人の半分は実習先から逃亡した外国人実習生など、就労ビザを持っていない方だったのです。
最終的に、『入管のガサ入れが入る』という情報があり、辞めました。辞めた2日後に入管のガサ入れが入りました」
一度も出社することのなかった新人
おかしいのは会社ばかりではない。いないいないばぁさん(女性、26歳)は忘れられない個性的な新人2人を紹介してくれた。
「1人目は、中途採用の方で、聞くところによると前職で実績があって即戦力になるとのこと。とても楽しみにしていたのですが、その人が出社することはありませんでした。
『昨日から熱があって……』
(お大事にしてください)
『今日、親が体調崩してて自分が看病しなければいけなくて……休みます』
(あらら……承知しました)
『親の介護で休ませてください』
(それは大変ですね)
『今日は兄が体調不良で……』
(兄は関係ないやろ)
『今会社に行こうとしてるところなんですが、突然バスの事故で行ける目処がたちません……』
(……。)
結局、一度もお目にかかれませんでした。
2人目は、4月に入社してきた新人男子。大人しそうな子で一見真面目。デスクで顎の髭を手で抜きながらパソコンをいじっていたのは不思議でしたが(笑)。
異変が起きたのは翌年の1月。仕事始めの日に、ロッカーで『いやー、ちょっとさっぱりしたくて』と後ろから話しかけられました。振り返ると彼の頭が丸坊主に。動揺しつつも、『あ、さっぱりしていいんじゃない! けど、ちょっと寒そうだね!』と返したのですが……。
その翌日から彼は会社に来なくなりました。僧になったのかなと今でも時々思い出します」
読者のみなさんも「この会社、ヤバい」「この新人、ヤバい」と気づき始めた頃だろうか。来年もまた「入社した会社がヤバかった」「入社してきた新人がヤバかった」体験談をお聞かせください。