「文春オンライン」編集部では、「入社した会社がヤバかった」「入社してきた新人がヤバかった」についての体験談を募った。集まってきた読者の投稿を紹介する。
「入社式でお経を唱えるはめに……」
入社直後の新人研修などで「あれ、この会社おかしいぞ」と新人が気づく、というのはよく聞く話。うたこさん(46歳、女性)は会社の入社式に違和感を覚えたという。
「集団就職で入社した会社の入社式でお経を唱えるはめに。販売系はこのようなことがあるとは耳にしたことはありましたが、都市伝説だと思ってたので驚きました。
入社してからしばらくしても、毎朝の朝礼はお経から始まることに違和感が拭えず……。先輩に冬場には太鼓をたたきながら町中を歩く『寒修行』、出世すると1泊2日の『断食』があることを教えられ、『ヤバイ』と思いました」
一人暮らしができる貯金が貯まり、すぐに退職したという。
「たま~に雑誌やテレビに当時勤めていた会社が登場すると、モヤモヤした気持ちになります」(うたこさん)
オシャレだけど熱中症の危険性がある地獄のような職場
建築関係の仕事をするがんこちゃんさん(37歳、女性)は一見スタイリッシュな会社に入社したが、そのオシャレさゆえに苦労することに。
「前職は、建築関係の企業です。自社が建築した、全面ガラス張り(UVカットなし)の建物に会社が入居しているスタイルでした。外から見るとおしゃれなのかもしれないですが、中にいる分には大変で。自社の建物そのものが広告だという社長の言い分もあり、カーテンやブラインドを閉めることはNG。直射日光がひどく、中にいながら日焼けをしてしまう状況です。
そんな状況であるにも関わらず、社内の気温が30度以上にならなければエアコンNGのルールがあり(営業が大部分を占める会社で、営業が社内にいてぬくぬくと過ごす環境を作るべからずという社長の方針)社内は、サウナ状態。
トイレが1つしかなかったため『あまりいかないようにしよう』という意識が働いてしまい、水分摂取をあまりしないようにしていました。常に熱中症になる危機感と戦いながら過ごさなければならない地獄のような職場でした」