【画像】上野店にはフロアにぎっちりと転売ヤーが密集
「もともと上野店で『Nintendo Switch』の大量入荷があるとTwitterで拡散されていたんです。それで誰かが《上野店に入荷があるなら秋葉原店でもあるんじゃないか》と予想したら、その情報がねじ曲がって、《アキバでも大量入荷があるらしい》と拡散された。それで大勢の人が集まってしまったようです」(転売ヤーのB氏)
だが、秋葉原店には大量入荷がないため、客に整理券が配られることもなく、「ヨドバシAkiba」の店内は混乱を極めた。
「集まった人たちは、レジ前や搬入エレベーター前に張り付いて入荷を待っていました。そして少しでもSwitchに似たようなものがあるとレジに殺到。そんなことがずっと繰り返されていました。フロアにぎっちりと転売ヤーが密集し、それが長時間続いた。一般客はレジにたどり着けないような状態でした。さすがに危ないということで店側が通報したのか、途中で警察が駆け付けました」(同前)
ヨドバシカメラは「マルチメディア横浜店」でスタッフの1人へ感染していたことが判明したため、4月9日の夜から急きょ店舗を休業とした。メーカーから販売促進のために店舗に派遣されてきたスタッフで、3月末まで働いていたという。
「4月2日に発熱の症状が出て、7日に感染が確認されたそうです。感染経路は分かっておらず、濃厚接触の可能性のある従業員は自宅待機にしているということです」(社会部記者)
売り場そのものが“ライブハウス状態”
他の店舗では営業時間を変更するなどして営業を続けている。だが、文春オンラインにはスタッフからの悲痛な声が多数寄せられている。
「感染者は横浜だけじゃないだろう、という噂で社内は持ち切りです。不特定多数のお客さんとの接客の中で、感染した可能性はある。売り場そのものが“ライブハウス状態”ですから、クラスター化していてもおかしくない。それでもテレワークなんて出来ませんから、営業を続けるかぎりは出勤せざるを得ません」(店舗スタッフの一人)
東京都の休業自粛要請の対象に家電量販店は該当しない。コンビニやホームセンターと同様、「社会生活の維持に必要な生活インフラ」に分類されている。新型コロナウイルス拡大の中、リスクを負って生活必需品を販売し続けてくれるのは有り難いが、客がすし詰めで"ライブハウス状態”にある店舗の状態は非常に危険だと言わざるをえない。