安倍首相のツイッターが「緊急事態」を起こした。
《安倍晋三首相が12日、ツイッターを更新し、星野源(39)が歌う「うちで踊ろう」とともに、自宅ソファで愛犬のミニチュアダックスフントのロイを抱く姿や、カップ片手にくつろぐ様子を公開した。》(日刊スポーツ4月13日)
小池都知事の「HIKAKIN共演」
この一面見出しは「国難なのに優雅なツイート 安倍首相は貴族か!!」。日刊スポーツがまたしても日刊ゲンダイ化! 2月29日の一面「安倍政権、ふざけるな!!」に続いた。
友達と会えない。飲み会もできない。
— 安倍晋三 (@AbeShinzo) April 12, 2020
ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。 pic.twitter.com/VEq1P7EvnL
スポーツニッポンは「アベノコラボ マスクに続き大失敗」。こちらも厳しい。
《ネット戦略を巡っては、10日に小池百合子都知事が人気ユーチューバーのHIKAKIN(30)の動画に出演し好意的な評価を獲得。そのすぐ後に“アベノコラボ”が公開されただけに「まねしたんだろうけど全てが裏目」とあきれる声も出ていた。》(スポーツニッポン4月13日)
ああ、首相と小池都知事の「暗闘」がここにもあったのか。うっかりしみじみした。
別の可能性から注目したいのはオヤジとインスタグラム、そのタイムラグである。
星野源があの動画をインスタに投稿したのは4月3日。すぐに話題となったが新聞を眺めていると、
「コロナに負けるな!SNSの輪 星野源の歌が大セッションに」という記事は朝日新聞デジタルでは4月11日。そして首相の投稿は4月12日。約1週間のあいだがある。インスタの話題が「おっさんに届くタイムラグ」が可視化された絶妙な案件とも言えまいか。