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「初日でもう慣れましたけど、またあの状態で(相撲を)やりたいかと言えば、そこは難しいです。やっぱりファンの方々の声援がないと……」

 新大関お披露目場所となるはずの、次なる5月夏場所。日本相撲協会は、初日を2週間遅らせ、24日からの開催案を発表した。しかし、新型コロナウイルス禍は世界中で日々深刻化している。幕下力士で相撲界初の感染者も出、現状では無観客開催さえも厳しいのではないか、と囁かれているのだ。

ウイルスという強敵と、力士たちはどう闘ってゆくのか

 “究極の濃厚接触状態”となるのが力士の稽古。 実戦となる「申し合い」、体を合わせる「ぶつかり稽古」が禁止され、従来通りの稽古が出来ずに、今はひたすら基礎運動に明け暮れるしかない。

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会場入りはマスク姿 ©共同通信社

 はたして “エンジンが掛かったまま”の新大関が、満員御礼の館内で大声援を浴び、土俵に立てる日はいつになるのだろう。

 無観客開催となった3月の大阪場所の15日間。完遂した安堵感を噛みしめ、余韻に浸る間もないままに――ウイルスという強敵と、力士たちはどう闘ってゆくのか。

出典:「文藝春秋」5月号

 朝乃山が大関取りを果たした春場所の15日間を追った「大相撲『無観客場所』潜入日記」は「文藝春秋」5月号および「文藝春秋 電子版」に掲載しています。

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大相撲 戦後初「無観客場所」潜入日記