はるか遠くのほうにうっすらとあかりが見えてきたような気がしますが、本当のコロナの収束はまだまだ先が見えません。開幕延期、オールスター中止、夏の甲子園中止と、野球の世界も重い話題ばかりが続きます。

 中日ドラゴンズの選手たちも厳しい環境の下で調整を続けていますが、そんな中でも大島洋平選手が風変わりな髪型になっていたり、大野雄大選手の家に田島慎二選手特注の「等身大ノーノーパネル」が運び込まれて娘さんたちが大喜びしたり、高橋周平選手が『愛の不時着』にハマっていたりと、ファンに5月のそよ風のようなふんわりした話題を届けてくれています(ソースは中日スポーツと『月刊ドラゴンズ』)。

 筆者は筆者で、5月12日、ダイノジの大谷ノブ彦さんがパーソナリティーを務めるドラゴンズ応援ラジオ番組『ドラ魂ワイド』(CBCラジオ)に呼んでいただき、文春野球のチームメイトでもある若狭敬一アナとともに、3時間(!)にわたってリスナーの方たちから送っていただいた「ドラゴンズあるある」について語り合うだけという素晴らしい時間を過ごさせていただきました。いやぁ、誰かと野球の話をするのって本当に楽しい!

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 そこで本日は『ドラ魂ワイド』協力のもと、当日発表した「ドラゴンズあるある2020」をあらためて掘り下げてみたいと思います。あ、重い話は一切ありませんよ!

発表!「ドラゴンズあるある2020」スターティングメンバー

 当日はリスナーのみなさんから寄せられたものすごい数の投稿から、大谷さん、若狭さんが「ドラゴンズあるある」の打順を組みました。それが以下の結果です。当日の若狭アナのツイッターでも発表されていますが、フレーズを若干アレンジさせてもらいました。なお、守備位置はあくまでイメージです。

1番 中 ドラゴンズの選手は「焼きそば」が好き
2番 三 「背番号シャッフル」で選手の背番号忘れがち
3番 右 ファンは「ドアラのバク転失敗に寛容」
4番 一 「ビシエドの名古屋愛」に感激
5番 遊 「ドラフト5位活躍」しがち
6番 二 ドラゴンズは「面倒見がいい」球団だ
7番 左 ファンは「拓実の夢」にロマン抱きがち
8番 捕 「ドラゴンズ女子はキャッチャーがお好き」
9番 投 早く「ビクトリーショー」を思う存分楽しみたい

抑え 「お前に敏感」「おしゃべり憲伸」「ドラゴンズブルーの血が流れているは禁句」
代打 ドラゴンズファンは「イオンの惣菜」に詳しくなりがち
代走 「目立つヒーローインタビューの後は心がざわざわする」

©雨本洋輔

 それでは、簡単に説明していきましょう! 

 切込隊長の1番は「焼きそば」。他球団ファンからしてみれば「?」かもしれませんが、ドラゴンズファンならピンと来るはずです。平田良介選手が入団時に好物として「ヤキソバ」を挙げて鮮烈な印象を残しましたが、ドラゴンズの選手はみんな焼きそばが大好き。10.8決戦でイチローも頬張ったナゴヤ球場名物「美そ乃」の焼きそばを思い出したオールドファンも多いでしょう。実は闘将・星野仙一さんの好物も焼きそばで、阪神監督時代には移籍するかどうか悩む矢野燿大(現監督)を慰留したときも焼きそばをご馳走したとか。開幕したら裸火厳禁のナゴヤドームの外に巨大な鉄板を置いて、ソースの匂いをプンプンさせた焼きそばをファンに販売してほしい!

 2番はドラゴンズ名物「背番号シャッフル」。大島選手の背番号32、高橋選手の背番号9、藤井淳志選手の背番号22、堂上直倫選手の背番号24などは忘れられがち。レジェンドOBでも井端弘和さんの背番号48、森野将彦さんの背番号16などはかなりレアでしょう。その時期のユニフォームを持っている人は自慢してもいいと思います。

 3番に座るのは我らがドアラ。かつてはバク転の成功率が低くて2軍に落とされたこともありましたが、すでに現役生活26年の大ベテラン。ファンもドアラのバク転失敗を温かく見守っています。心なしかチアドラのみなさんも優しくなったような気が。それよりも早く球場でドアラの勇姿を見たい!

 そして4番にどっしり構えるのは「ビシエドの名古屋愛」。入団5年目の超優良助っ人は名古屋にすっかり根付いたようで、日本の運転免許を取得するだけでなく、長男のビシエドジュニア君のおねだりでペットの豆柴「フジくん」が家族の一員に(家族全員が好きな富士山が名前の由来)。ドラゴンズの外国人選手が日本でペットを飼うなんて前代未聞。ビシエド選手にはこのまま名古屋に永住してもらい、少年野球の大須パンサーズで活躍中のジュニア君もドラゴンズに入ってもらって、親子で活躍してほしい!

©文藝春秋