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超名門校・麻布ではどんな“在宅課題”が出ている? 校長が語る「休校期間の過ごし方」

「オンライン朝礼」までは必要ない

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ペストで大学閉鎖中に“大発見”をしたニュートン

 いま子供たちはどう過ごすべきなのか。休校期間が長引く中、生活リズムの乱れが指摘されるが、平氏が強調するのは「まず基本的な生活習慣を身に着けること」だ。

「私がいつも、新入生(新中学1年生)に話すのは『自分が自分の主人公になること』。両親や先生に言われたからこうするというのではなく、自分で基本的な生活習慣を身につけてほしい。ちゃんと朝起きて、3度のご飯を食べて、夜はお風呂に入って定時に寝る。早寝早起き、朝ごはん、挨拶、そして家の手伝いをしろ。これができない生徒は勉学も伸びません。休校中の今は、まずそこからだと思っています。

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 そういった基本的な生活習慣を身に着けたうえで、この休校の期間を使って、普段できないことをしてほしい。自宅での勉学は、普段の授業とは違い、自分の興味関心を広げたり、日ごろ読めなかった本を読んだり、関心のある事柄を深く追究する良い機会です。英国の生んだ科学者アイザック・ニュートンは、学生時代にペストの流行で大学が閉鎖となり、ロンドンから離れた郊外でのゆとりある思索の中で万有引力の法則を発見しました。

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 学校で行う『勉強』とはつまり、『強いて勉める』ものですから、家にいるときぐらいは自分の興味の向くままに深掘りできればいいと思います」

出典:「文藝春秋」6月号

 平氏が説く「麻布流 休校を人生の糧にする方法」は「文藝春秋」6月号および「文藝春秋 電子版」に掲載されている。

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麻布流 休校を人生の糧にする方法
超名門校・麻布ではどんな“在宅課題”が出ている? 校長が語る「休校期間の過ごし方」

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