プロ野球の西武、巨人などで活躍した清原和博は、きょう8月18日、50歳の誕生日を迎えた。清原は、大阪・PL学園から1986年に西武に入団、以後、オリックス在籍中の2008年に引退するまで22年間のプロ生活で525本塁打(歴代5位)など輝かしい記録を残した。しかし昨年2月、覚せい剤取締法違反で逮捕、同年5月には懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決が下された。この間3月に保釈されて以降は、薬物中毒から抜け出すため、治療を続けている。

清原和博 ©文藝春秋

 今年6月に発売された『Number』930号(7月13日号)では、清原がロングインタビューに応え、薬物に手を出した経緯、逮捕後の生活などを告白し、大きな反響を呼んだ。その終わりがけ、「もう昔のような1段飛ばし、2段飛ばしのような人生は歩めないと思うんで。そういう考え方も含めて、自分の心の持ち方も含めて、自分をもっと見つめ直していきたい」と語った彼は、いま、50歳にして人生の大きな岐路に立たされている。

 同じくきょう誕生日を迎えたのが、元SMAPの中居正広だ。45歳と、清原と5歳違い。昨年12月のSMAP解散後も、多くのレギュラー番組を抱え、活躍を続けている。同じくSMAPのメンバーだった稲垣吾郎・草なぎ剛(※)・香取慎吾は、ジャニーズ事務所との契約が切れる来月には独立する予定だ。中居もまた一時は独立が噂されながらも、結局、事務所にとどまることになった。それについて世評は喧しいが、本人のなかではきっと大きな決断があったのだろう。

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中居正広 ©文藝春秋

 テレビ番組での中居の司会ぶりは、20代のころより定評がある。昨年5月には、スキャンダルで活動を自粛していたベッキーと、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)で4ヵ月ぶりに共演。そこで再出発のあいさつをする彼女に「ジタバタしないでよ。あっ、俺もジタバタしたんだった」と自身の解散騒動を交えながら励ますなど、評判を呼んだ。

 編集者の小林淳一はそんな中居の司会ぶりを「相手にとって美味しくて、中居にとって面白い、あるいは視聴者にとって面白いところに着地させていく。バラエティも含めてあれだけ回せて面白いところにもっていく司会者っていない」と評する(相田冬二との共著『SMAPとは何だったのか?』booklista)。もし、今後、清原和博がテレビに復帰することがあれば、そのときの相手役には中居正広こそふさわしいように思う。熱烈な野球ファンであることからいっても、彼以外に考えられない。

(※)「なぎ」は弓へんに剪