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松坂大輔と森友哉 選ばれし2人の人生が重なり合った瞬間

文春野球コラム Cリーグ2020

2020/06/10
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“怪物”と“小さな巨人”コンビへの期待

 あれから約6年もの月日が経ち、森選手は、入団当初から目指していた「打てる捕手」を「首位打者捕手」という最高の形で実現した。さらに今季からはチームの選手会長にも就任し、持ち前のリーダーシップがより一層発揮されるはず。名実ともにライオンズの、もっと言えば、日本プロ野球界の象徴とも言うべき存在になっていくだろう。

 そのタイミングで巡ってきた、松坂投手との出会いである。逆に言えば、松坂投手にとっても、最高のタイミングでの捕手・森選手との出会いと言えるだろう。この『選ばれし者』2人の人生が重なり合った今回、もしかしたら、ものすごく大きな意味があり、とんでもないものを見せてくれるのではないかと過剰な期待をしてしまうのは、すっかり板についた、私の妄想癖のせいなのだろうか。

森友哉と松坂大輔

 プロ野球開幕が6月19日に正式決定し、ライオンズも6月2日から練習試合に入った。7日、松坂投手は古巣・中日戦で登板し、1回無安打、1四球、無失点だったが、「良い時の松坂ではない」と、辻発彦監督は背番号『16』の開幕二軍スタートを明言した。通常通り3月20日の開幕であれば、ローテーション入りがほぼ決まっていただけに、本人にとってはもちろん、ファンにとっても非常に残念と言わざるを得ない。だが、開幕後しばらくは無観客試合が続くことになることを考えれば、ファンの前でマウンドに立ち、直接「ただいま」を伝えるには、まだもう少し時間があると、プラスに考えることもできるだろう。

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 やはり、スターには、大舞台と満員の大観衆がよく似合う。“怪物”と“小さな巨人”、この『2大スーパースター』バッテリーの公式戦お披露目は、お客さんを入れられるようになってからの楽しみにとっておくことにしよう。

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