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「本当に学校みたいでした。朝早く撮影が始まるので、みんな眠い目をこすりながら撮影に参加していて。遅刻する奴もいましたね。あ、そういえば、旬くんも遅刻してたなあ(笑)。撮影の合間も、仲良いやつらで集まって話している感じ。僕はその前に撮影が一緒だったこともあって、旬くんとかとよく話してた気がします。

 あとは成宮くんともよく話してて。彼はこの作品が連ドラでの初レギュラー出演だったんですが、撮影中も肌に良いサプリメントとか飲んだり、健康にすごく気を遣っていて、当時から美へ意識がすごく高かった。だからか、撮影が進むにつれて人気もアイドルみたいにすごくなってきて。撮影現場にファンの方が来てたんですけど、『成宮くん〜!』の黄色い歓声がよく聞こえてました。本当に凄い人気でしたね」

『ごくせん』第1シリーズ(DVDジャケットより)

逸話「あの時の松本潤は怖かった」は本当なのか?

――ドラマでは、些細なことで喧嘩が始まるシーンがよくありましたが、正直、実際はどうでした?

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「喧嘩ってほどでもないですけど、本当に些細なことでひと悶着っていうのはありましたよ。例えば、教室のシーンで、前列にいる奴が立ち上がったりすると、『なにやってんだよ、映らないだろ』って口論になったり(笑)。みんな映りたいから、当然ですよね。でも、その時に潤くんが『俺は全身が映らなくても、どこかで(カメラに)抜かれるからそんなに気にならないな』って言ってて。年下ですけど、すげえカッコいいって思いました。潤くんらしいなっていう(笑)。

 そういえば、少し前に潤くんと番組で一緒になって、久しぶりに会ったら『おお~! 脇! 楽屋上がってよ!』ってすごい盛り上がって。その時も本当に同級生と話しているような不思議な感覚になったんですよね。この感覚は『ごくせん』の共演者に対してだけかもしれないです」

――『ごくせん』に纏わる松本潤さんのエピソードだと、「あの時の松本潤は怖かった」や「松潤と小栗旬は仲悪かった」がすごく聞かれるんですが……。

「たしかに最初はツンケンしてて、近寄りがたいなあって感じ。撮影が一旦止まって休憩になったら、一人そそくさと車に戻って台本を読んでるようなやつでしたね。でもそれも話数が進むにつれてどんどん打ち解けていきました。僕は一応一番仲が良い設定だったんで、頑張って話しかけた気がします……(笑)。そしたら徐々に話してくれるようになって。

 旬くんは『感じのいい兄ちゃん』って感じで、その2人が特別仲悪いっていうのはなかったけど、確かに潤くんはみんなとあんまり話してなかった印象がありますね」

――そうなると、ドラマの中でいつも3年D組をまとめている沢田慎のキャラクターとはちょっと違いますね(笑)。実際の現場で、3年D組をまとめていたのって誰なんですか?

「それは上地雄輔くんですね。彼は3年D組の出演者のなかで一番年上だったんで、それこそ何か揉め事があると『まあまあ~』っていつも仲裁に入ってました。本当に学校みたいだったので、仲良いグループも分かれてたんですけど、上地くんは全員と仲が良かった。みんなから『リーダー!』って言われてました」

上地雄輔 ©文藝春秋

「ヤンキーってどう演じたら良いんですか??」と聞いてきたあの子

――上地さんをはじめ、『ごくせん』シリーズには本当に色んな方が出演されていますよね。第1シリーズでは、生徒役に松山ケンイチさん、ゲスト出演にも田中圭さん、塚本高史さんもといった顔ぶれです。