「七つのゼロ」いくつ達成した?
「『七つのゼロ』達成は一つ」(毎日新聞6月13日)
小池氏は前回の選挙戦で「待機児童ゼロ」「残業ゼロ」「都道電柱ゼロ」「介護離職ゼロ」「満員電車ゼロ」「多摩格差ゼロ」「ペット殺処分ゼロ」を掲げたが、
《明確にゼロを達成したのは1項目にとどまる。「ペット殺処分」はボランティア団体を通じて譲渡促進などに取り組み、就任前の15年度に都内で犬10、猫193だった処分頭数が、18年度にともに0となった。ただ、病気や攻撃性があり、譲渡困難として安楽死させたケースなどは含まない。》(毎日新聞・同)
記事では「七つのゼロ」公約の“通信簿”をつけているが、「×=未達成 、?=評価不能」がほとんど。
4年経っても評価不能という「評価」をくだされる公約って公約ではないし言ったもん勝ちだ。何かやっているという雰囲気だけの東京アラートと同じ空虚感がある。
びっくりしたのはこれら公約の未達成について12日の会見で問われた際、小池氏は「揶揄する質問かと思う」と言ってのけた。
や、や、揶揄!?
小池氏の公約ってそんなに聞いちゃマズいものなのか? 小池氏に聞いたらロックダウンされるのは学歴詐称疑惑だけかと思ってた。
「排除しない」山本太郎氏が出馬表明
さて都知事選は15日になって、れいわ新選組の山本太郎代表が出馬表明。
「山本太郎氏出馬 小池知事批判!!五輪中止!!10万円配る!!」(日刊スポーツ6月16日)という展開に。
山本氏の動向は昨年夏の参院選直後から新聞では注目されていた。
「都知事選 あと1年」(毎日新聞2019年7月31日)という記事では、「『対小池』定まらず」として「自民 二階氏前向き 都連は反発」と書かれている。あれから状況が変わっていないことも面白いが「東京を本拠地とする山本太郎氏が率いるれいわ新選組の動向が知事選の情勢に影響する可能性もある」とも書いている。
昨年8月8日には「れいわ・山本代表 都知事選出馬『排除せず』」(朝日)で、東京都知事選への対応について「選択肢として排除しない」という山本太郎氏の発言を載せている。今から考えると、小池氏の「排除します」を意識したものだったのだろうか……気になる。
山本氏の都知事選の公約を見ると「東京都8つの緊急政策」として東京オリンピック・パラリンピック中止、コロナ対策などをあげている。この「8つ」って小池氏の「7つのゼロ」に当てつけたもの?