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2020/06/18

あやしくなっていった「野党共闘」

 あらためて参院選後からの記事を読むと、ひとつの焦点は野党共闘だった。

「都知事選 野党共闘なるか」(読売新聞1月29日)

 野党共闘の候補者として山本太郎を担ぎ出す「奇策」も取りざたされている、と。

 しかし2月の京都市長選で「立民・れいわ 溝浮き彫り」(読売新聞2月4日)。

 ここらへんからあやしくなってくる。

 山本氏が出馬表明した翌日(16日)の各紙を見てみよう。

「都知事選 野党は乱立 衆院選向け主導権争い」(読売)

「対小池氏 野党競合へ」(朝日)

「野党票分散の恐れ」(毎日)

 東京新聞は「崩れた野党共闘『5%』で溝」と書いた。

《主要野党には一時、統一候補として山本氏の擁立論も浮上したが、山本氏が唱える消費税率5%への減税を巡って折り合わなかった。都知事選での共闘不調は、次期衆院選に向けて重い課題を残した。》

©︎文藝春秋

 朝日にはそれぞれの「見解」が載っていた。

「(都民)1400万人の底上げ、餓死しそうな人を救えるなら、目の前の知事選に出ると決めた」(山本太郎)

「都知事選に出て勢いを回復したいのだろうが、結果によって失速は免れない」(立憲幹部)

「何もしないより、出る方がいいという判断だろう。自分の都合だ」(国民民主党幹部)

本当に都知事選だけに興味があるのか

 日刊スポーツには「国会関係者」のコメント。

©︎文藝春秋

《「ザ・山本太郎的とも言うべきか、良くも悪くも空気を読まない、山本氏らしい行動」と話すが、時に過激な言動を繰り返しながらも、山本氏の分析行動は冷静だ。今回の都知事選を、山本氏はどんな流れに結びつけていくつもりなのだろうか。》

 いつのまにか衆院選の話になっていた。

 私は山本氏もそして小池氏も、本当に都知事選だけに興味があるのかがひっかかる。

 当選しても任期途中で国政復帰などはないのだろうか。もし落選したら「次の都知事選まで選挙は出ない」くらいの決意なのだろうか。

 小池氏について辛辣なコメントだったのはこの方。

「コロナで毎日のようにテレビにも出て、選挙運動をやっているようなもの」(舛添要一・日刊スポーツ)

©︎文藝春秋

 あ……。前都知事だが『女帝 小池百合子』を読むとまた味わいが出てきます。

女帝 小池百合子 (文春e-book)

石井 妙子

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2020年5月29日 発売

 

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