総裁選勝利へのシナリオ
菅氏は6月10日の記者会見で「個々の記事にはコメントを控える」と述べたが、17日夜には二階氏と会食し、今後の政局などについて意見交換を行った。もし仮に、二階派(47人)を率いる二階氏と、多くの若手議員に影響力を持つ菅氏、そして前回の総裁選でも石破氏を支持した竹下派(54人)を率いる竹下氏の三人が、石破氏と距離を縮めるようなことがあれば、「数の論理」という点でも来年9月に予定される総裁選への影響は必至だろう。
石破氏は二階氏、菅氏、竹下氏について、こうも語っている。
「皆さん、地元に友達や親戚がいて、地元の言葉で喋って、地酒を呑み、バカ話をしながら、泣きたくなるような思い出を共有する政治家です。このような政治家が大事にする『地方』が発展していくことこそが、この国の発展に繋がると私は確信しています」
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では、石破氏が掲げる「地域分散・内需主導型」国家とは、具体的にどのようなものか。二階氏や菅氏らとの連携をどのように総裁選に向けて生かしていくのか。それらの詳細は、「文藝春秋」7月号ならびに「文藝春秋 電子版」に掲載した石破氏のインタビュー「安倍総理は国民を信じていないのか」をお読みいただきたい。
そのほか、PCR検査の遅れや「アベノマスク」など安倍政権のコロナ対策への批判、検察庁法改正案の重大な問題点、総裁選のライバル・岸田氏との意外な関係などについても8ページにわたって語っている。
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石破茂「安倍総理は国民を信じていないのか」