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職場でちゅ~るおねだり、しっぽでキーボードにジャマ猫……自由すぎる「ネコ様」の生態

2020/07/07
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仕事は、取材対応や撮影モデル

 ブリ丸さんの仕事は、メディアの取材対応や新作首輪の撮影モデルなど多岐にわたる。なかでも、RABOが開発している「Catlog(キャトログ)」を身に着けて生活するのは彼の大切な業務だという。

「Catlog Pendant(キャトログ ペンダント)は首輪型のウエアラブルデバイスで、猫様の活動データを24時間、365日記録して解析します。そしてCatlogは猫様の行動をスマホアプリで確認できるサービス。アプリ上には、睡眠、食べる、遊ぶなど、猫様の行動がアニメーションで表示されます。離れていても、お留守番中の猫様と一緒にいられる感覚で過ごせます。ブリちゃんには、開発に必要な行動データの収集を手伝ってもらっているんです」

「Catlog Pendantは“鈴”がモチーフになっています」(伊豫さん)(RABO提供)

 Catlogは愛猫の食事管理や、体調を崩している際の安否確認など、さまざまなシーンに対応しており、愛猫家のあいだで人気を博しているサービス。幼い頃から猫と生活を共にしてきた伊豫さんが「猫様と24時間一緒にいたい」と感じた経験が、Catlogの原点になっている。

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 そしてもちろん、RABOのスタッフは全員猫好き。同社の「すべては、猫様のために。」という理念に共感し、Catlogの開発を進めている。そして、読者のみなさんも気になっているであろう“猫様”という呼び方も、プロダクトの開発中に生まれたという。

「サービス内容やプロダクトの大枠ができてきた頃、30人ほどの飼い主さんにインタビューをしたんです。そのときに『大切な存在』『家族として愛すべき存在』などの言葉をよく耳にしたので、敬意を持って愛猫に接している人が多いと感じました。私もそうですが、お世話をしているのではなく『お世話させていただいている』という感覚が、猫様の飼い主さんに多いんです(笑)。そうした背景から、私たちも自然と“猫様”と呼ぶようになりました」

 今年の5月には、スタッフの増員に伴いオフィスを移転。新オフィスでは猫様を第一に考えながら、人間にとっても過ごしやすいオフィスを目指したそう。

撮影場所としても使える、オープンスペース。
 

「スタッフをはじめデザイナーや設計事務所にも相談しながら、『Catlogの世界観を体現し、猫様とのライフスタイルを提案するオフィス』というコンセプトでデザインしました。CCOや、スタッフが自宅で飼っている猫様メンバーが出社したときも楽しめる工夫を施しています」