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(8)外出先の利用→あらゆる意味でiPad mini一択

 外出先の利用については、薄型軽量で持ち歩きやすいiPad mini一択でしょう。Fireはモバイル回線を搭載したモデルがないほか、そもそもGPSセンサーを搭載していないこともあり、地図アプリで現在地を表示するなどの基本的な操作が実質使い物になりません。

iPad mini(左)は実測315g、Fire(右)は実測355gと、iPad miniのほうが軽量です。今回使用しているiPad miniはWi-Fi + Cellularモデルなので、Wi-Fiモデルだと差はさらに広がります

(9)カメラ→iPad mini一択、Fireは実用レベルにない

 カメラについては、最先端のスマホほどのクオリティや機能はなくとも及第点のiPad miniに比べ、Fireは画素数の低さや発色の悪さが目立ちます。ビデオチャットのような用途ならばともかく、写真を撮って楽しむ用途には、Fireは実用レベルにないと言ってよいでしょう。

左がiPad mini、右がFire。色の鮮やかさおよびディテールはiPad miniがはるかに上です
左がiPad mini、右がFire。Fireは発色があまりよくなく、画素数自体も低めです

(10)周辺機器→両者ともに特色あり

 iPad miniは、Apple Pencil(別売)での手書き入力が行えるほか、Bluetoothに対応したさまざまな周辺機器を利用できます。FireもBluetoothには対応しますが、専用のアクセサリを多数揃えるiPad miniほど、周辺機器のラインナップが充実しているわけではありません。特にクリエイティブ用途は、iPad miniのほうが上です。

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 その一方、Fireは別売のワイヤレス充電スタンドを使えば、音声アシスタント「Alexa」を用いた画面付きスマートスピーカーとしても使える特徴があります。音声アシスタント自体はiPad miniも「Siri」が使えますが、自宅内でアシスタントとして利用するのであれば、Fireのほうが向いています。両者ともに特色があり、用途次第と言えそうです。

iPad mini(左)はApple Pencilでの手書き入力に対応、Fire(右)はワイヤレス充電スタンドを使ってスマートスピーカーとして使えます