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 がんばったけれど超ふわふわした状態で受けてしまった面接。ヤバいな~やってしまったよなこれは~。少し落ち込んでいましたが、なんとめでたく通過!

 面接官の役職を考えても、これにて面接終了、転職活動終了かと思ったのですが、あわせてまさかの三次面接のご案内が。

 今度こそ終わりだと信じたい。そんな気持ちで臨んだ三次面接は、地元で行われました。今回の面接官は、事業所長。前回のマネジャーより下のポジションです。

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©iStock.com

面接官のポジションに気を取られるべからず

 これまで受けたいずれの企業でも、面接が進むにつれ、出てくる面接官の役職は高くなっていきました。今回、西日本を統括するマネジャーのあとに、一事業所長との面接になるというのは、どういう意味があるのか……。消化試合みたいなもん? 事業所見学を兼ねている? 

 特に先方からの質問はなく、いきなり私の質問タイム。二次面接で質問し尽くした感があるので、これ以上何を聞けって言うんだというのが本音です。

 そんな本音を隠して、二次面接とまったく同じ質問を繰り出し、1時間弱の面接を終えました。

 アホな私は、先方からの質問もなかったこの面接を「形式的にやっただけで、マネジャーの面接をパスした時点でもうOKっしょ」と判断。勝手に内定をゲットした気に。地元に事業所があるなら引っ越しもしなくていいし、明日からでも働けちゃうぜ! なんて考えながら帰路につきました。

 数日後、そんなおめでたい私のもとに届いたのは「お祈りメール」。

 ウソ……。マネジャーがOKでも、事業所長がダメって言ったらダメなの!?

 あの面接、形式的なものじゃなかったのね……。

 後から冷静になれば当たり前なんですが、面接に消化試合も形式的なものもあるわけないですよね。コネ入社とかならともかく。何であの時の私は、あの面接を形式的なものと捉えたのでしょうか。今考えてもアホの極みですが、大阪まで出ていってOKだったのに、地元でダメ出しされることがあるなんて思ってもみなかったんですよね。

 今なら、きっとそういう私の「どうせ受かってるんでしょ?」みたいな舐めた態度を見透かされたのだとわかります。

 しかし、そのときの私はただただ、「絶対無職2年目突入やん」と震えるばかりでした。

キヨシマの転職活動メモ
一、面接に「消化試合」も「形式的なもの」もない。毎回ガチンコ。

※この連載は、新聞記者として5年働いたキヨシマによる、「脱力系」転職活動記です。書かれていることは全て現在進行形のノンフィクションです。