転職活動は何カ月かかる?

 5年勤めた新聞社を辞めてまもなく1年。「語学留学」という名の海外逃亡期間もあるので、1年間ずっと転職活動をしていたわけではありません。しかし、書類選考は連戦連敗。やっとこさ内定を得ても「当初聞いた条件と違うじゃん!?」というミスマッチが続き、一向に次の仕事に就ける見込みのない私は、焦っていました。

 みんな、転職活動にどのくらいの時間を費やしているのだろう。ふと思い立って、「転職活動 期間」で検索してみました。

 ――約半数を占めるのが「1〜3カ月で5〜6社に応募した」というパターン。早い人だと活動をはじめて数週間で次の職場が決まったという人もいます。(引用:マイナビ転職

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 ――希望条件にもよりますが、転職活動にかける目安は「3カ月から半年程度」と言われています。(引用:リクナビNEXT

 無職1周年を迎えようとしている私には耳の痛い情報ばかりです。転職活動は、長くて半年というのが一般的なようです。

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 ネットサーフィンをしていると、こんな記述もありました。

 ――既に離職中という方の場合で、特に無職の期間が半年以上となる場合には注意が必要です。 職務経歴に半年以上のブランクがあると、どうしても「退職してから何していたの?」という疑問が面接官には浮かびます。その結果、様々な憶測から「やる気がない」「何か問題があるのでは?」と採用に不利にはたらいてしまうことがあるのです。(引用:キャリアジャーニー

  無職約1年、転職活動半年の私は、客観的に見ればアウトの、ちょっとヤバい人なんだろうな、とヘコみます。しかしこればっかりは自業自得なので、ヘコんでる暇があったら転職活動をしなければいけません。

国民健康保険料が財布を逼迫

 このまま無職2年目は非常にヤバい。履歴書的にもヤバいし、金銭的にもヤバい。さすがの私でも目が覚めました。

 9月に帰国して以降、毎月5万5000円を超える国民健康保険料が私の口座からお金をグングン吸い取っており、冗談抜きでヤバい状況でした。留学中の未払い分が上乗せされて引き落とされていたのです。失業保険が給付されているとはいえ、もうもたない……。国保料、高過ぎィ! 金のなくなる不安で病気になるわ!

 ここで絶対決めてやる!

 そんな強い意志で受けたのは、障がいのある人への就労支援事業などを手掛ける企業。

「何でまた?」とお思いの向きもあるかもしれませんが、新聞記者時代、特別支援学校や授産施設などを取材することもあり、「障がいのある人の就職」はずっと気になっていました。

 なので、転職サイトで求人を見つけてすぐにクリック。気持ちが通じたのか、書類選考は無事通過です。

「絶対に3月中に内定ゲットして、4月から働きはじめよう!」

 そんな強い決意を胸に、電話での一次面接に挑みました。