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転職活動ラストスパートで、ようやく分かったこと

カネなし、カレなし、コネもなし。30オンナの脱力系転職活動記

2017/08/10
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 転職活動をしていると、親身に求人を提案してくれるエージェントもあれば、トンデモ転職エージェントにも出会います。

 なかでも、年明けに接したトンデモ転職エージェントは、正直「おいおい……」とあきれるばかりの展開でしたが、収穫もありました。

 このエージェントと、公共コンサルタントの仕事について話すうち、自分にとって「公共性・社会性」が仕事を選ぶ上での重要な要素だと気づいたのです。

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 少しでもいいので「世の中を良くしている」という実感が持てる仕事がやりたい――。非常に遅まきながら自覚しました。自分が直接「世の中を良く」していなくてもいい。そこに、何らかのかたちで携わりたい。

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 さて、そういう視点で手元にくる求人を眺めてみると、営業職が多かった海外の求人で合致するものを見つけるのは難しいなと感じました。

 無論、営業の仕事だって、その商品を通して人々の生活を豊かにしているという意味では、世の中を良くしています。ですが、そういう間接的(?)で、想像力が必要なものでなく、不器用な私にもわかるストレートな感じのやつがいい……。

 この期に及んで仕事を選んでいる余裕なんかお前にあるのか? という感じですが、そんなこんなで転職活動ラストスパート、ようやく、本当にようやくですが、どういった観点で仕事を探していくか決めることができました。

超有名アプリの企業の求人

 では、具体的にどういった業種・企業を受けていくか。自分のスキルや知識と照らし合わせて現実的に考えると、まずはやっぱり「報道」。次いで「教育」、「福祉」あたりだろうという判断に。

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 こうして自分の方向性を決めているときに、ちょうど転職エージェントから紹介があったのが「ニュース編集」の仕事。日本人の過半数が使っているのでは、と思うほど有名な某アプリを手掛けている企業の求人です。

 各報道機関から配信されるニュースについて、どれを掲載するか取捨選択。某アプリ内で見やすいようリライトする、というお仕事です。

 さっそく応募を依頼すると、数日後にスルッと書類選考を通過。

 このとき思わず快哉を叫びたくなりました。

 なぜなら、これがリクルートエージェント経由で初めて書類選考をパスした案件だったからです。

「転職エージェント、使って分かった100%活用法」の回でも書きましたが、直接会わずに電話面談で済ませてしまったのが影響しているのか、リクルートエージェントから紹介された求人はことごとく落ちていました。もう、紹介されるより自分で直接応募したほうが書類選考通るのでは? と思うほど。

 そんな中、ようやくパスした書類選考。リクルートエージェントを使うのをやめなくてよかった……。

 まぁ、結局転職活動を通してリクルートエージェント経由で面接にこぎつけたのは、ここ含め2社だけだったのですが。そう考えると、自分にとってあまり役に立たない転職エージェントはサッサと利用をやめてもいいのかもしれません。

 冷静になって考えるとこの求人、直接応募しても書類選考は通りそうですもん!

キヨシマの転職活動メモ
一、転職エージェント、意味がないと思ったら利用をやめたほうが時間を有効に使えるかも